2021年03月08日

お知らせ(2021/03/08更新)

はじめての方へ190c2e7fa6e80f22c654c66cfd6ffaab.png
夜間休日のご案内
こどもの救急 小児救急電話相談(#8000)
おねしょや尿検査異常のご相談について

かばくんから皆さまへ


★3月30日(火)午後の診療は予防接種までです。一般診療はありませんので、ご注意ください。
★3月31日(水)の予防接種は、都合により臨時休診とさせていただきます。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

◆4月からの診療体制について〜第1報(03/06)
・2診体制になるため、乳児健診の枠が増えます。
・月・火・木・金・土 午後1時30分〜
・火・木は午前にも枠を設けます。
・健診は、安部昌宏医師が担当します。

院長交代のお知らせ(02/01)🆕
 現院長久山は、4月からも引き続き診療を担当いたします。

地域ではやっている病気(03/08)🆕
 感染症は少ないですが、花粉症が多くなっています。

久山医師の当直予定(03/01)🆕

日本脳炎ワクチンのご予約受付状況(03/01更新)🆕

同時接種割引終了のお知らせ(1/18)

感染予防に関する当院の対応とお願い(12/22)

★受付が楽です☆問診票ダウンロード
 診察用問診票
 自費接種の説明書&予診票

★自費料金表
 こちら
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地域ではやっている病気

第09週 2021/03/01〜2021/03/06(診療日数05)

感染性胃腸炎・11→04→07→00→00→05
溶連菌感染症・00→00→00→00→00→00
水痘・02→01→03→03→00→00
流行性耳下腺炎・00→00→00→00→00→00
伝染性紅斑(りんご病)・00→00→00→00→00→00
ヘルパンギーナ・00→00→00→00→00→00
手足口病・01→00→00→00→00→00
咽頭結膜熱(プール熱)・00→00→00→00→00→00
RSウイルス感染症・00→00→00→00→00→00
風疹・00→00→00→00→00→00
インフルエンザ・00→00→00→00→00→00

☆当院は厚生労働省「感染症発生動向調査」の小児科定点になっており、対象となる疾患を集計したものです。
☆印旛保健所管内の感染症情報は こちら



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2021年03月01日

日本脳炎ワクチンの予約を制限しています(03/01更新)

(3/1更新)
現在1期の1回目、2回目に限らせていただいています。
予定数に達すると受付が自動停止し、入荷やキャンセルがあると、その分の予約ができるようになります。
ご不便おかけしますが、よろしくお願いいたします。

(2/15更新)
現在、再開している1期の1回目、2回目については、新規ご予約できる状況です。

(1/18pm7:15更新)
本日若干の入荷があり、その分について予約を再開しました。
厚生労働省の通達により、1期の1回目、2回目のみの再開となります。
予約が予定本数に達すると、締切になります。

現在予約が入っている方の分は、すべて確保できました。
予約済みの方がキャンセルや変更をされると、再予約できない場合がありますので、ご注意ください。

すでに流通しているワクチンは安全性に問題はありませんので、ご安心ください。

以上大変ご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。


(1/18 am9:30)
メーカーにて生産上の問題が生じたため、製造が一時休止されます。
今後当分の間、日本脳炎ワクチンの供給量が減少するとのことです。

現在入荷の見込みが立っておらず、本日より一時的に日本脳炎ワクチンの予約を停止させていただきます。
今後新しい情報が入り次第、こちらのブログでアナウンスをさせていただきますので、しばらくお待ちいただきますよう、よろしくお願いいたします。
posted by kuyama at 22:35| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

久山医師の救急当直予定

■印旛市郡小児初期急病診療所(佐倉市)

 03月02日(火)夜7時〜翌朝5時45分

 04月06日(火)夜7時〜翌朝5時45分


■やちよ夜間小児急病センター(八千代市)

 03月06日(土)夜7時〜同11時

 04月03日(土) 夜7時〜同11時


【印旛市郡小児初期急病診療所】
 043-485-3355(佐倉市健康管理センター内)
 月〜土:夜7時〜翌朝5時45分
 日・祝:朝9時〜夕4時45分、夜7時〜翌朝5時45分

【やちよ夜間小児急病センター】
 047-458-6090(東京女子医大八千代医療センター内)
 夜8時〜同11時(日祝は午後6時から)

*千葉県小児救急電話相談*
 #8000
 毎日夜間 19時〜22時

 ダイヤル回線、携帯電話からおかけの場合
 043−242−9939

*夜間休日の判断に困った時の参考に*

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同内容のiphoneアプリ(無料)も出ています。
youtubeで紹介されています。
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2021年02月01日

院長交代のお知らせ(02/01)

当院をご利用くださっている皆様
関係機関の皆様

このたび2021年4月1日付で、非常勤の安部 昌宏(あんべ まさひろ)医師が、当院院長(医療法人社団ふたば会理事長)に就任することになりました。
ここに謹んでご報告申し上げます。

現院長の久山登は、4月からも引き続き、安部新院長と共に当院で診療をいたします。
また、印西市の公務や園・学校の嘱託医も、これまで通りお引き受けしてまいります。

当面は、法人名も医院名も変わりません。
法人としてカルテを引き継ぎますので、患者さんはこれまでと全く同様に受診していただけます。
スタッフもこれまでと同じメンバーですので、どうぞご安心ください。

バトンタッチの時期になりましたら、改めて新院長、私からご挨拶させていただきます。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

院長 久山 登
posted by kuyama at 08:27| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自費料金表

(2021年02月01日現在、1回あたり、税込)

<任意予防接種>
おたふくかぜ  5,500円

※自費ワクチンは公費化が実現していないだけで、重要性は他と変わりません。
当院では、他のワクチンと同時接種される方には上記金額から500円を割引きます。(インフルエンザを除く)
公費+自費、自費+自費どちらの組み合わせでもかまいません。
この割引は、2021年3月末までとなります。

※定期接種の期間を過ぎた場合の自費料金は、お問合せください。

<公費対象外月齢の健診>
・乳幼児健診    4,400円

<文書料その他>
複雑な様式、英文の場合は別途申し受けます。

・健康診断書   3,300円(検査があれば別途自費)
・一般診断書   3,300円
・証明書      550円

・感染症療養報告書 無料(市町村の様式)
・インフルエンンザにおける療養報告書 無料(市町村の様式)
・治癒証明書(園学校の様式)無料

・診察券再発行   100円

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・子宮頸がんワクチンは行っていません。
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2021年01月21日

医療におけるコミュニケーション 〜食い違いの経験から<くやま小児科だよりNo245/2021/01>

皆さまは医師や看護師と話していて、思いが伝わらず(食い違い)悲しい気持ちになったり、不快になった経験はないでしょうか。
私は小さなものも含めて数え切れないほど食い違いを経験してきて、そのたびに試行錯誤してきました。
最近「米国緩和ケア医に学ぶ 医療コミュニケーションの極意」という本を読んでいていろいろと発見をしましたので、今回は私の例からお話します。

<経験した事例>
個人情報保護のため、一部改変しています。

1)熱を繰り返す子
保育園に通う3歳の男の子が熱で来院されました。
今までも熱を繰り返していて、今回は一週間前に治ったばかりの再度の発熱でした。来院時お母さんは切羽詰まった様子で、「また熱を出してしまった。熱を繰り返すのをなんとかしてくれませんか」と話されました。
私は「保育園に通っていれば最初の2〜3年は免疫がないので、熱を繰り返すのは防げないですよ」と説明しましたが、納得できなくて、なんとかならないか、と繰り返されました。私が最後にどうにもできないですね、と話すと、お母さんは「もういいです」と強く言い放って席を立ちました。それ以来その男の子が来院することはありません。

2)検査をしてください
インフルエンザの季節に、発熱した幼稚園児。
親御さんはインフルエンザ検査を希望しました。熱が出た直後で正確な結果が出る時期ではなく、本人が元気で治療の必要がなさそうなので、私は検査をする必要はないですよ、と説明しました。でも親御さんは検査を繰り返し求めてきて、最後に「私が希望しているのにしないのはおかしいでしょう。もうここには来ない。」と仰いました。

3)学校でのトラブルで来院したお子さん
「私の子がトラブルを起こして困ると級友や担任から言われて、医療機関で診断をもらうように言われて来ました」と父親がお子さんを連れて受診しました。
お子さんの日常行動や学校でのいきさつを伺うと、コミュニケーションや発達に問題がある可能性があると思われました。そこで「お伺いしたお子さんの様子からですと、行動や発達について詳しく調べたほうがよいと思います。よろしければ専門医療機関を紹介します」とお話しました。
すると父親は「私は学校に言われて来ただけだ。うちの子は正常だから、そんな診断を受ける必要はない」と言って私の話をそれ以上聞かずに帰られました。

<医療の場でのコミュニケーション>

1)コミュニケーションの内容には事実と感情の2つがある

通常、診察の場面では、主に病名と検査、治療の方針、今後の見通しなどの事実を扱っています。
私の医学部や病院勤務時代には、そうした事実をいかに正確にわかりやすく伝えるかのコミュニケーション技術が学習の中心でした。
しかし患者の立場になってみると、事実だけではけっして十分ではないことがわかります。それは病気ということを事実だけでなく、不安や生活上の心配など、様々な感情とともに受け止めているからです。
事実の説明だけされて、医師の説明を冷たいと感じたり、ではどうしたらいいのと思ったことが皆さんにはなかったでしょうか。
私自身も患者の立場になったとき、気持ちを理解してくれないと思ったり、反対にわかってもらって嬉しかったという経験があります。
上にあげた本の中で、著者はこのことを、医療者と患者のコミュニケーションでやりとりされるのは「認知データ」と「感情データ」の2つである、と説明しています。「認知データ」というのは事実の情報で、病気の説明などです。「感情データ」というのは感情の情報で、嬉しい、悲しい、怒り、などです。
人は事実と感情の両方を納得した後で初めて行動できます。医療者が事実だけを説明すれば十分と考えてしまうことが食い違いの大きな原因だと言っています。

2)医師の態度

医療者が患者に取る態度は3種類あります。
それは、医療者が患者に一方的に指示する「家父長的」、事実だけを伝える「情報提供的」、事実と感情の2つを互いに交換する「共感的(了解的)」です。

「家父長的」態度は、医師が方針を決定して、患者はその方針に原則従うというものです。今は患者の意向が尊重されるべきとの考え方が一般になったので減りましたが、以前は当たり前だった態度で、今もまだ見られます。

「情報提供的」態度は、医療者が中立の立場で事実の情報だけを提供するもので、決定はすべて患者の側とするものです。
現在はこれが主流になってきています。

「共感的」態度は、医療者と患者が医療情報と感情の両方を対等の立場で交換するもので、方針決定は共同作業によって行われます。
終末医療など治癒が見込めない病気の数多い研究の結果から、「共感的」態度が患者と家族の生活の質にとって最も良い効果があることがわかってきて、現在の医療に広がりつつあります。「共感的」態度は、実は日常生活の良好なコミュニケーションそのものでもあり、終末医療だけでなくすべての日常医療に必要なものです。
私もある程度は実践してきましたが、改めて意識して行う必要があると今回学びました。
最初にあげた3つのトラブルも「共感的」態度であれば食い違いが起こらなかったと思います。

<どうして食い違いがおきたのでしょうか>

最初の3つの事例でお話します。
私は、それぞれ親御さんがどのような理由や背景から質問したり希望したのかを、初めに気持ちも含めてよく聞く必要があったのです。
たとえば家事や仕事で追い詰められていたり、学校のトラブルがお子さんが理由ということに納得していないで来院した、などです。
私はそうした相手の考えや気持ちを聞かずに、最初に専門家として最良と思う方針を説明しましたが、なにが最良かは人によって異なります。患者さんが自分の気持ちや考えを話し、それに対して私の考えを重ね合わせたら、しだいに納得のいく方針にたどりついたのではないかと思いました。結果として私の方針に決まる場合があるかもしれませんが、それは患者さん側の気持ちも含めた納得があってのことです。

慌ただしい診療の中で、ともすれば患者さんの思いや受け止めを確認しきれないこともあるかもしれません。しかしそれを言い訳にせず、常に柔軟な態度でいたいものだと思います。
これからも医療技術だけでなく、医療コミュニケーションの勉強も続けていかなければ、と思い返す良い機会でした。
posted by kuyama at 15:12| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月18日

同時接種割引終了のお知らせ

当院では、多くのワクチンが自費で行われていた頃から、少しでもご負担を減らし、子どもたちにワクチンを受けてほしいと願い、同時接種割引を行ってまいりました。
その後ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、水痘が公費になり、高額のロタワクチンも昨年ようやく定期接種になりました。
そこで2021年3月末をもって、この割引を終了とさせていただきます。

ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

posted by kuyama at 09:31| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月25日

1月より、非常勤医師が勤務されます。

1月9日より、非常勤医師をお迎えすることになりましたので、ご紹介します。

◆安部 昌宏(あんべ まさひろ)医師

・所属:東京女子医科大学八千代医療センター 小児科
・女の子おふたりの優しいパパでもあります。

・担当日:月、土曜日の午前午後
・1〜3月は、都合により、不定期になることがあります。

・久山院長は、月土もこれまで通り一般診療を行います。

<安部Drより一言>
子供達全員が毎日笑顔で過ごせるように、ほんの少しでもお役に立てれば嬉しいなと思っております。
どんな些細な事でも聞かせて下さい。よろしくお願い致します。

posted by kuyama at 08:01| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月22日

感染予防に関する、当院の対応とお願い

これまで院内掲示や「くやま小児科だより」などでもお知らせしてきましたが、あらためてまとめみました。
これからも、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

・来院するとき、2歳以上のお子さん、付き添いの方はマスクの着用を。
・院内への付き添いは、原則お1人でお願いします。
・体調のよくない方が付き添うことは、ご遠慮ください。
(受付では、付き添いの方も含め、発熱の有無や体調についてお尋ねをしております)

・手指の手洗いやアルコール消毒をお願いします。
・待合室では、他の方との距離をとってください。

・発熱で受診される場合は、駐車場に到着しましたらお電話ください。

<当院の感染予防対策>
・複数の隔離室を設け、発熱の方の診察は、一般の方と隔離して行っています。
・長椅子を減らし、配置を変えて距離を保てるようにしました。
・予防接種も含め、時間あたりの予約人数をおさえ、三密にならないよう配慮しています。

・アルコールなどで定期的に消毒を行っています。
・換気システムの作動はもちろん、常に窓を開けて換気を行っています。
・絵本やかばくんのお絵かきは、残念ですが休止しています。

・受付ではビニールカーテンなどで飛沫防止を行っています。
・職員は常にマスクを着用し、対応の内容に応じてゴーグル、フェイスシールド、手袋を使用します。
・職員の休憩室でも、アクリルパーテーションを設置しています。


<予防接種や乳児健診は控えないようにしましょう>

予防できるワクチンがある感染症なのに、ワクチンを受けない選択をしないでください。
感染症は新型コロナだけではありません。
また健診も、月齢ごとに発達のチェックや病気早期発見のポイントがあります。
感染予防対策をとって行っていますので、安心してご利用ください。
posted by kuyama at 08:19| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月15日

個別の配慮が必要な子どもと特別支援教育<くやま小児科だよりNo244/2020/12>

小児科では様々なご相談ごとがありますが、発達に関するお困りも多く寄せられます。また、印西市の市医として就学指導委員も担当していますので、その立場からもいろいろと考えることがあります。
今回はいくつかのケースを取り上げながらお話してみましょう。
個人情報保護のため、内容は少し改変しています。


<じっとできない6歳の男の子>

じっと座ったり指示を聞くことができないという保育園通園中の男の子が来院されました。
保育園では食事中や遊戯・工作中も席を離れて集中できず、小学校入学前に医療機関受診を勧められました。
注意欠如多動症の可能性を考えて、専門医療機関の受診をお勧めしました。


<幼稚園ではお話できない4歳の女の子>

幼稚園入園以来、園内では一言も発言しないことを母親が心配して、女の子が受診されました。
家庭では家族たちと普通にお話しているとのことです。
選択性(場面)緘黙(かんもく)症と判断して専門医療機関を紹介しました。


<お友達とのトラブル>

7歳の男の子が、学校で友達とのトラブルが絶えない、とのことで来院されました。
勉強はよくできますが、会話に割り込んだり、負けず嫌いで喧嘩になることもしばしばとのことでした。
食べ物の好き嫌いが強いこと、自分の考えを変えないこと、自動車の名前やゲームに熱中すること、という性質があるとのことでした。
自閉傾向を疑い専門医療機関を紹介しました。


<個別の配慮が必要な子ども>

お子さんたちは本当に様々な個性があることを、日々の診療で実感しています。
私自身も子どもの頃は、車や岩石や星の名前に熱中したり、友達と一緒にいるより読書と空想が好きで、医師になった今から思うと、ちょっと難しい子だったと思います。

個性の際立ち方によっては、現在の保育園・幼稚園や学校教育の枠に合いにくいお子さんがおられます。
社会への適正というものは時代や場所によって変わってゆきます。お子さんの個性が現在の環境にうまくマッチしていないからといって、良し悪しの価値判断を単純に当てはめるのは適切とは言えません。
小児科医としてお子さんの成長を見ていると、むしろ短所と見えたものが将来の長所に替わってゆくことがあることを実感します。

以前は、集団教育の枠に入らないで結果として進路から遅れるお子さんを、「障害」と位置付けていました。
現在は教育と医療では障害という序列をつける考え方はやめて、「個別の配慮(支援)が必要な子ども」と捉えるようになりました。
理由は、障害はお子さんと保護者を傷つけるレッテルとなることがあること、障害よりも個別性と捉えた方がお子さんの多様なニードにより的確に対応できること、その結果よりよい教育と社会生活の成果が得られることがわかってきたということです。
当院でも、小児科医療という立場から、お子さんの適正に合わせた集団生活や学習のスキルを得ていただくために、発達や集団生活の相談をお受けしています。


<特別支援教育とは?>

特別支援教育とは、お子さんの多様な個別性に合わせた教育システムのことですが、普通学校に併設される特別支援学級(知的、情緒)、特別支援学校(この地域では印旛、我孫子、松戸など)があります。
他にも不登校児童などのための適応指導教室などがあります。

個別性とは本来は障害や遅れではないはずですが、現在の支援教育はまだ障害の枠組に止まっていて、発展途上にあります。
現場の教師がこの制度がまだ不十分なことを一番よくわかっておられます。
しかし最近では、多様な個別性や障害のあるお子さんも通常のお子さんと同じ社会の一員であって、一緒に教育を受けるのが本来の姿であるとの考えが取り入れられるようになりました。これをインクルーシブ教育(ノーマライゼーション)といいます。
この考えで、現在は個別支援教育でも、通常学級のお子さんと一緒の学習機会を持つ機会(交流学級)を出来るだけ持つ制度になっています。


<特別支援教育の目的>

1)個別性に合わせて社会生活のスキルと教育を学ぶ
2)社会生活への自信をつける。将来の不適応を予防する
3)「頼る力」をつける

1)は上に述べたことです。

2)は集団生活や社会生活に、明るい前向きな気持ちを持ってもらうことです。
特別支援教育が適切と思われるお子さんの中で普通学級に在籍した結果、学業や友人や教師との関係の問題を抱えてしまったり、不登校になってしまうお子さんはめずらしくありません。
個別性はときに集団から浮き上がる結果となって、学校生活の適応が困難となることがあります。
子ども時代に抱いた社会への否定的感情は将来の進路に大きな影響をおよぼします。
社会生活と学業に不可欠な「今を幸せに生きること」のために特別支援教育を選ぶことがあるのは、大切な目的です。

3)人間が生きてゆく上で「自助」と「共助」の他に「頼る力=助けられる力」は不可欠です。私自身の経験では、自分1人で成し遂げたことよりも人にしてもらったことの方がすっと多いことに気づきます。おそらくほとんどの人もそうではないでしょうか?上手に助けられる力をつけることは、経験しないとできません。
特別支援教育の目的の1つに「頼る力」をつける役割があります。


<でも特別支援教育への抵抗がありませんか?>

私は印西市の就学指導委員を務めさせていただいています。
秋には新年度に向けて、お子さんの個別性に配慮した学級編成の会議を行います。
最近は自ら特別支援教育を希望される保護者が多くなりましたが、中には普通学級を希望される方がおられます。
理由は次のようなことになるようです。

1)我が子は障害者ではない、「障害」というレッテルを貼られたくない
2)同じ地域社会の一員として普通教育のお子さんと一緒が良い
3)特別支援教育に入ると普通学級に復帰できなくなる
4)特別支援教育に入ると将来の就職にマイナスになる
5)普通教育で学ばせた方が教育効果がある
6)我が子のIQは正常なので特別支援教育の対象ではない
7)現在の特別支援教育には不満がある
8)今の日本の教育(普通学級と特別支援教育のどちらも)は我が子には適さない

これらのすべてに満足のいく答えはありませんが、3)、4)、5)については特別支援教育が普通教育より優ることが多いと言えます。
個別支援のほうがより少人数でお子さんの理解・到達度に合わせた教育が出来るので、普通学級より教育効果は高くなります。
到達水準が十分になったら、その時点で普通学級に編入になりますので、結果的に追いつくのはより早くなります。
現在は、教育委員会は原則普通学級を勧める方針ですので、理由なく支援学級に留まることはありません。もしも学力が通常水準に達しなかった場合に特別支援高校に通学する場合がありますが、その場合は学校が企業と強力な連携がありますので、大企業などの障害者枠での就職は一般高校よりかえって有利になります。
6)のIQが正常(それ以上も)の場合は、集団生活への適応困難は学力以上に重大なことがありますので、個別の方がより適していると判断した結果です。交流学級も取り入れて徐々に普通学級を目指します。
7)と8)のようなケースでは次のフリースクールと関連します。


<フリースクール>

発達のことで当院を受診されるお子さんの中に、最近フリースクールに通われる方がいらっしゃるようになりました。
現行の日本の集団教育になじまないとおっしゃられるお子さんや不登校のお子さんの中には、フリースクールを選ばれる方がいらっしゃいます。
印西市でも複数のフリースクールが活動されています。印西市議会の中にも、フリースクールの支援者が複数おられます。
今後多様な教育ニードにお応えするために、このような活動が広がることを願っています。

posted by kuyama at 13:30| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月09日

つらいお腹の症状 〜過敏性大腸症候群のお話<くやま小児科だよりNo243/2020/11>

9月号で便秘を取り上げ、院内にも印刷しておいたところ、多くの方がお持ちになったようです。
お腹のトラブルは誰にでも起こりますが、日常生活に大きな影響を及ぼすなど、大変つらいものもあります。
今月は過敏性大腸症候群を取り上げてみました。
どんな症状なのでしょう。

<腹痛を繰り返す6年生の男子>
春から週に2〜3回腹痛を繰り返すと、受診されました。
突然授業中に強い痛みが出て、保健室で休むことを繰り返していたので、大学病院を紹介して専門的な検査を受けましたが、異常は見つからず、最終的に過敏性症候群の診断となりました。当院で薬を替えて痛みが減り、一緒にあった頭痛も改善しました。

<電車に乗ると下痢と腹痛の中学生>
電車通学で、毎日トイレ下車しなければいけない中学生の男子が来院しました。
電車のほか、テストなど、トイレに行けない時に限って下痢をもよおしていました。
下痢型の過敏性腸症候群と診断して投薬し、下痢はほぼ消失しました。

<慢性便秘に悩む女子中学生>
コロナで休校になってから便通が週に1〜2回に減って来院しました。
朝方までラインをして昼近くに起きる生活になっていた生活習慣を、時間をかけて戻して便秘が良くなりました。

<過敏性腸症候群とは?>
腸にはっきりした原因が見つからないのに、便秘や下痢や腹痛が数ヵ月以上続く病気で、腸の動きの異常によって起こります。
便の形状で4つに分類されます。
硬い便が優位の「便秘型」、軟便・水様便が優位の「下痢型」、硬い便と軟便・水様便を繰り返す「混合型」、そしてどれにも分類されない「分類不能型」です。
よく伴う症状として、頭痛・胸痛などの痛み、不眠症やうつ症状などの心の症状、頻尿などの緊張症状があります。
命に関わる病気ではありませんが、生活リズムを乱したり苦痛や心の症状を起こして、社会生活に大きな影響をおよぼすことがあります。

<原因>
「消化管の運動異常」と「内臓知覚過敏」、そして「心理的要因」の3つが主な理由と考えられています。
腸を動かす自律神経は、心の状態と深い関係があります。過敏性腸症候群のきっかけに、ストレスや生活リズムの乱れで自律神経がバランスを崩すことがあります。紹介した中学生のように、下痢型はトイレに行けない時に限って増えることが多いのも、これが理由です。
実は私自身も高校受験のテストの真っ最中に経験したことがあって、忘れられない思い出です。
他には腸内細菌の乱れ(食事の偏り、胃腸炎)、ストレス、消化管アレルギーが原因となることがあります。

<医療機関受診の目安>
1〜2ヶ月以上症状が続いて生活に支障が出るようでしたら、我慢をしないで受診することを勧めます。
過敏性症候群の型に合わせた治療を行ないます。症状が強いときには、深刻な病気が隠れていないかを確認します。

<治療>
1)まずは日常生活の心がけが基本
うつ病や不安症状は、この病気のきっかけになったり悪化の原因となります。
「内臓知覚過敏」も気持ちの敏感な反応と関連があります。
ストレスへのこだわりを避けたり日常生活でリラックスを保つ心がけが、治療にも予防にもなります。生活リズムの乱れや夜型生活を避けるのも有効です。薬物治療の前にまず日常生活の対策を心がけてください。

2)日常生活上の対策
規則的な食事と生活習慣、十分な水分摂取、運動、生活の楽しみ
暖かい人間関係、周囲の理解や励まし


3)心理療法:認知行動療法、リラクゼーション
この治療は、心療内科や精神科などで行います。

4)薬物治療
セレキノン(下痢、腹痛、便秘)、イリボー(下痢)、アミティーザとリンゼス(便秘、腹痛)
プロビオティックス(ビフィズス菌や乳酸菌:ミヤBM、ビオフェルミンなど)
漢方薬:半夏瀉心湯(腹痛)、桂枝加芍薬湯(下痢、腹痛)、大建中湯(便秘)
抗アレルギー剤

以上を型や症状の程度に合わせて使い分けます。

お腹は生活習慣や心のありようで、不調をきたしやすいものです。
身体からのメッセージと受け止め、振り返ってみることも必要かもしれません。
posted by kuyama at 08:49| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする