2009年08月03日

小児科だより08月号(No114/2009/08)

プレゼント今月の記事
◆安心安全な医療のために
◆地域ではやっている病気


◆安心安全な医療のために
どんな産業においても、生産性向上や働く人の安全等のため「ミスを減らす」ための対策がとられています。
医療においては、それは生命に直結する大きな課題であり、小さな診療所でもそれは同じです。

<当院で行っている対策>
受付から診察、検査処置、処方、会計に至るまで、誰かが間違いをおかしても、次の段階でそれを発見できるよう、二重三重に確認をします。
また、「人はミスをおかすもの」という前提に立ち、院内でそれを隠さずオープンにします。
毎月ミーティングを行って、「ヒヤリ」としたこと、「ハッ」としたことを出し合って、皆「自分にも起こりえること」として改善策を出し合います。
もちろん院長自身も、気づいたことを率先して話すように心がけています。
1つの大きな事故の陰には、たくさんの「ヒヤリ」があると言われていますので、このことは、大きなミスを未然に防ぐことに繋がると考えています。
チームワークがうまく働くこと自体がミスを減らすので、スタッフ間のコミュニケーションは大切です。

<患者さんとご一緒に確認を>
このような、皆さまの目に見えない事柄だけでなく、様々な場面で「ともに確認して頂く」ことにより、安全はもとより「安心」していただけると考えています。
例えば、予防接種の時に医師はワクチンのラベルをお見せして、ワクチン名、有効期限を読み上げてご一緒に確認していますし、点滴の前にも看護師が中に入れる薬液をご一緒に確認して頂いています。
「早く終わらせて帰りたいワ」、という時には煩わしく感じられるかもしれませんが、過度な時間の制約もミスの要因と言われており、慌ただしい中で、このように落ち着いて確認するという意味も大きいのです。

<小児科で特に起こりやすいこと>
小児科では、例えば以下のようなことから、きょうだいの取り違えが起こることがあります。
・お兄ちゃんの診察券番号で予約してしまった
・持っていった保険証や診察券が下の子のだった
・きょうだいで診察を受ける際「どなたから診察しますか?」とお聞きしその順番にカルテを準備。
 医師が席につくと、お子さんが入れ替わっていた。

このようなことを想定し、受付、診察それぞれの場でお名前を確認して最終的にはことなきを得ますが、「ヒヤリ」とする瞬間です。

お子さんが何人かいらっしゃると、何かと大変で気が回らないこともあると思います。
だからこそ、何度もお名前を確認させていただくことがあります。
「面倒だなあ」と思われるかもしれませんが、ご理解いただければさいわいです。

<母子手帳などに、お子さんのお名前を>
診察には、1人のお子さんにいろんな書類がついて回りますので、全てを照合して確認する必要があります。
そこでお願いがあります。

・わかりやすいところにお名前をご記入下さい。
 ミスを防ぎ、円滑に診療を進める助けになります。

特に母子手帳の表紙は、最初にお母さんのお名前は書きますが、生まれたお子さんの名前を記入していない方がおられます。ぜひご記入お願いいたします。
また、問診票や喘息日記の表紙などにも、お名前を書いていただけると大変助かります。
最後はお願いになってしまいましたが、1つでも危険な要素をつぶす、その積み重ねが「安全、安心」を実現します。皆さまのご協力に支えられて、今後も努力を続けてまいります。


◆地域ではやっている病気
7月に入って、夏のウイルスの病気、ヘルパンギーナや手足口病が少し目立っていました。
インフルエンザは暑い季節になっても各地で広がりを見せ、千葉県でも集団感染が起こっています。
夏休みで、小児科で診る感染症はいったん小休止になりますが、今年は天候不順のようですので、体調管理に気をつけて、楽しい休暇をお過ごし下さい。

◆ちび鉛筆
毎年8月号は医療を離れた内容にしますが/7月の職員ミーティングで話し合い/今回の特集記事にしてみました/この他にも隔離を要する病気の場合など/日頃いろいろな場面でご協力をいただいています/「安全安心」はみんなの願い/お気づきの点がありましたら/いつでもお知らせ下さい(T)
posted by kuyama at 10:13| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする