2010年08月31日

小児科だより09月号(No127/2010/09)

プレゼント今月の記事
◆ワクチン同時接種のおはなし
◆地域ではやっている病気
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◆ワクチン同時接種のおはなし

「ワクチンで防げる病気は防ぎたい」という意識の高まり、他国では当たり前に行われてきた有用なワクチンがやっと日本でも導入されはじめ、種類が増えてきたことなどから、複数のワクチンを1度に行う「同時接種」を希望する方が増えています。
これからどうしようかな?と考えている方のために、あらためて、ご説明しましょう。


<最近導入されたワクチン>

2年前にヒブ(Hibによる髄膜炎の予防)、昨年は子宮頸癌ワクチン、そして今年は小児用肺炎球菌ワクチンができるようになりました。
当院ではそのうちヒブと肺炎球菌(9月より)を行っています。


<具体的な打ち方は? 同時は増えているの?>

2種類では、片腕に1つづつ行います。3種類では、片腕に2種類を2〜3cm(アメリカでは1インチ)離して接種し、残りを反対の腕に接種します。
日本よりさらにワクチンの種類が多い諸外国では、同時に打つことが標準的な接種方法になっています。
複数回針を刺すので、最初は抵抗があるかもしれませんが、早く多くの免疫をつけられ、通院回数を減らし、スケジュールも組みやすくなるという利点があり、今後ますます普及していくと思われます。
当院でも、現在月に60名くらいの方が希望され行っています。


<副反応は増えませんか?>

当院ではすでに数百名に接種しましたが、副反応の増加はありません。軽度の発熱が何人かいた程度です。
安全性には変わりがないと受け止めています。
日本全体でも同時接種は急速に増えていますが、現在のところ、問題は出ていません。


<何種類まで同時にできますか?>

普及している他国では、4、5種類も行われています。
当院では2種類が普及してきたので、ご希望があれば3種類も行います。
将来は、さらに増やしていくことになると思います。


<3種類の組み合わせ方は?>

★1歳前
a)定期(BCG、三混)の1つ+任意(ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎)2つ

b)任意(B型肝炎、ヒブ、肺炎球菌)3つ

  例)
  三混+ヒブ+肺炎球菌:生後3ヶ月から
  B型肝炎+ヒブ+肺炎球菌:生後2ヶ月から
  BCG+ヒブ+肺炎球菌:生後3ヶ月から など

★1歳以降
a)定期(麻疹風疹、三混、日本脳炎)の1つ+任意(B型肝炎、ヒブ、肺炎球菌、おたふく、水痘)の2つ

b)任意(B型肝炎、ヒブ、肺炎球菌、おたふく、水痘)の3つ

  例)
  麻疹風疹+おたふく+水痘
  三混+おたふく+水痘
  三混+ヒブ+肺炎球菌
  日本脳炎+おたふく+水痘
  ヒブ+おたふく+水痘
  ヒブ+肺炎球菌+水痘   など


<自費ワクチンの公費助成はありませんか?>

千葉県では成田市、浦安市などが公費助成を行っています。印西市なども現在検討中ですが、実現時期は決まっていません。
また、将来はワクチンによっては定期接種(公費)になるかもしれませんが、未確定です。
現在接種を検討している方は、自費での接種をお勧めいたします。


◆地域ではやっている病気

本当に暑い暑い夏でしたね。
熱中症の予防がこれだけ呼びかけられた年もなかったのではないでしょうか。
残暑も厳しいようです。新学期、まずは生活リズムを取り戻し体調を整えていきましょう。
運動会の練習のためにも、早く涼しくなってほしいですね。
8月は休診明けや新学期直前には混みあいましたが、特に感染症の流行はありませんでした。例年、9月下旬頃まではこんな感じです。


◆ちび鉛筆

8月末に研修旅行に行かせていただきました/今年の日本外来小児科学会は福岡/史跡と現代的な施設、海山などの自然/そして食べ物がおいしい♪♪/職種を超えて様々なことを学び/夜は屋台やライブハウスなど街歩き/パワーアップして帰ってきました(T)
posted by kuyama at 16:19| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする