2010年12月02日

小児科だより12月号(No130/2010/12)

プレゼント今月の記事
◆冬の病気と年末年始の受診
◆地域ではやっている病気

クリスマス企画として、かばくんのポストに頂いたお子さんの絵を見開きで掲載しています。
お絵描きページは こちら♪(pdfファイル)

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◆冬の病気と年末年始の受診

感染症の流行シーズンです。年末年始は医療機関の休診時期ですので、感染症の対処法と受診の目安をご説明いたします。

この時期はかぜ、インフルエンザ、RSウイルス感染症、胃腸炎(吐き下しのかぜ)が増えてきます。
症状は軽重さまざまで、病名にかかわらず発熱とそれにどんな症状が伴っているか、苦痛の程度、月齢などが受診のめやすとなります。

◆受診の目安や対処のしかた
ほとんどの症状は生体防御に必要で、治療は自然治癒力を引き出す程度がよいことが多いです。
次の目安や対処方法を参考にしてください。

1)発熱
元気なら高い熱でも翌日まで待てます。
3〜4日以内の熱ならば、かぜにはよくあってめずらしいことではありません。
・こんな時は受診を
生後6ヶ月までの発熱、元気がない、嘔吐を伴う、水分を取らない、意識がおかしい、けいれんがある。

2)咳 
咳は気道の病原体や痰や異物を排泄するための生体防御反応です。下気道(気管支や肺)に炎症を進行させないためには、咳や痰をむやみに止めない方がよいのです。
咳を止めない方がよい(痰と病原体の排出)のは、喘息、上気道炎、気管支炎、肺炎です。
一方咳を止めた方がよいのはクループ、喉頭蓋炎、百日咳などで、これらは特徴的な咳で診断できます。
大部分は止める必要のない咳です。原因治療が結果的に咳をおさえます。
・こんな時は受診を
息苦しそうなとき、離れても聴こえるくらいゼイゼイヒューヒューしている、顔色が悪いなど。

3)嘔吐
嘔吐は毒物を出すための防御反応です。
一度嘔吐反射がおきると、半日程度はスイッチが入った状態になりますので、たとえ欲しくても水分や食物を口に入れると、自動的に吐きやすくなっています。
そこで、水分は少量を頻回に補給するのがこつです。
5〜10ml、スプーン1〜2さじずつで吐くことなく吸収されれば、点滴と同じ効果が期待できます。
たくさん欲しがっても要求に負けないこと!
最初の数時間から半日過ぎれば、たいていの嘔吐はおさまります。

4)下痢
細菌性胃腸炎でもウィルス性胃腸炎でも、身体から病原体を排出することで改善します。つまり、下痢も止めない方がよいのが原則です。
また腸粘膜は早めに普通の食物を食べたほうが早く再生することがわかってきました。以前はおかゆからはじめて徐々に普通食にしていましたが、消化の良いものなら普通食でよのです。
食欲がないときは、水分が摂れていれば無理じいすることはありません。

【こどもの救急* http://kodomo-qq.jp/ 】
 日本小児科学会によるページです。
 気になる症状別にチェックすると、急いで受診すべき かがわかります。ぜひご活用ください。


◆地域ではやっている病気

11月は手足口病の流行が目立ちましたが、下火になってきています。代わって胃腸炎が増え始め、現在吐き下しで来院するお子さんが多くなっています。胃腸炎に限らず感染症の予防には手洗いが有効です。
今後はインフルエンザの動向も気になりますね。
そんな中幼稚園でのおたふくかぜの大流行がありました。こうしたことは何時どこでも起こりえるので、ワクチンが早く公費でできるようになってほしいものです。


◆ちび鉛筆

先月ご紹介した「かばくんのぽすと」/みんなに気に入ってもらってうれしいです/お手紙や絵をたくさん頂いたので/初のクリスマス特別企画となりました♪/それでも載せきれなかったお友だち/かばくんの後ろの掲示板に貼らせて頂きました/ありがとうございました/気がつくと今年ものこりわずか/2011年が皆さまにとってよい年となりますように(T)
posted by kuyama at 00:15| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする