2012年01月04日

小児科だより01月号(No143/2012/01)

プレゼント今月の記事

◆小児科にはこんな役割も

◆地域ではやっている病気

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◆小児科にはこんな役割も

昨年は震災で皆様も大変だったことと思います。
当院でも身内を亡くされた方や避難された方が何人も受診され、影響の大きさを痛感しました。
さて小児科といえば、ふだんからカゼやアレルギー、予防接種や健診でかかるイメージが大きいですが、そればかりではありません。
今月は「こんな仕事こんな役割もありますよ」というご紹介をします。何かの際にお役立てください。

<いろいろある子どもの病気>

小児科は子どもの全身を診ますが、どんな病気があるでしょうか? 
診断してご紹介する病気も含めてご紹介します。

・感染症(風邪、肺炎、胃腸炎、肝臓、腎臓など)
・アレルギー(喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症)
・皮膚、心臓、消化器、腎臓の病気
・内分泌の病気(低身長、低体重、肥満、甲状腺、思春期早発症)
・その他:偏頭痛、自律神経失調(起立性調節障害)、夜泣き(漢方薬が有効です)
・まれな病気:虫垂炎、髄膜炎、腸重積、てんかん、膠原病、白血病、がん

<年齢に特有な病気と発達を診る>

小児科と内科の同じところは全身を診察することですが、違うところは小児の年齢に特有の病気と発達を診ることです。
感染症やいろいろな臓器の病気には乳幼児に特有のものがあります。他に先天性の病気(脳、心臓、内分泌、先天異常など)は小児のうちに見つけ出す必要があります。
発達は、小児科医が最も大切に考えているものです。
日常の感染症で来院されても、小児科医ならさりげなくチェックして、必要なときには相談しようと考えます。

育児相談も大切な役割です。乳児健診は発達と育児相談の時間ですので、1日に予約していただける人数が少なくご迷惑をおかけしていますが、ご理解ください。
心配なことが解決でき自信を取り戻してお帰りになる後ろ姿を見送る時、よかったな、と感じます。

<大切な役割〜紹介と連携>

小児科のもう1つの役割は、他の医療機関への紹介や行政や教育機関と連携することです。
自分では治療しなくても、診断したり適切な紹介先を選ぶのも仕事のうちです。以下に具体例をあげます。

・他の科へ紹介する病気(主なもの)
児童精神科(不登校、適応障害、注意欠陥・多動症、自閉症)、眼科(斜視、視力障害、眼振)、耳鼻科(中耳炎、副鼻腔炎、いびき、無呼吸)、整形外科(股関節脱臼、脱臼、骨折、成長痛)、外科や小児外科(虫垂炎、腸重積、ソケイヘルニア、停留睾丸)、形成外科(あざ、血管腫、耳介低形成、多指症)

・他の機関(行政や教育機関)との連携
発達上の配慮、食物アレルギー(除去食やアナフィラキシー予防の注射の使用)、その他の病気の配慮などです。とくに発達については、保健センターや子育て支援センターなどと協力することがよくあります。

どの診療科を受診したらよいのか迷ったり、幼稚園、保育園や学校での生活でお困りのことがある場合などにはご相談ください。ふだんの診察時間内では十分時間がとれないので、必要時は別途予約をとっていただくことがあります。スタッフにお尋ねください。


◆地域ではやっている病気

12月に入って感染性胃腸炎が増えてきました。
秋に流行し一度おさまったRSウイルス感染症ですが、
12月下旬にまた出始めたので、年明けも注意して診ていきたいと思っています。
インフルエンザはまだほとんど出てきていませんが、これから増えてくると思われます。
流行が小さいことをいつも祈っています。
寒さに負けず、よく食べよく遊びよく寝ることで抵抗力を高めましょう。


◆ちび鉛筆

皆さまどんなお正月をお迎えでしょうか/今年こそ希望を持てる年になってほしいですね/でも「幸せは歩いてこない、だから歩いていくんだね」と歌にあるとおり(古すぎ?)/受け身でなく前向きにいきたいと思います/皆さまには、健やかで実り多いよい1年となりますように♪(T)
posted by kuyama at 21:14| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする