2012年01月31日

小児科だより02月号(No144/2012/02)

雪今月の記事

◆花粉症のシーズンです。

◆地域ではやっている病気

〜〜


◆花粉症のシーズンです。

今シーズンの花粉量は去年の3分の1程度と少ない予想ですが、毎年悩まされている当院スタッフは、1月に入ると本格的に症状が出始めたそうです。
いまや日本人の3分の1以上と推定されています。
子どもでも増加していて、厚生労働省によると12歳で15%にもなっています。3〜4歳も珍しくなくなりました。


<風邪症状との見分け方>

乳幼児は風邪が多い年齢ですので、親御さんはどちらかな?と迷うことも多いと思います。
熱と咳があれば風邪に決まりです、花粉症には咳はあってもわずかです。
鼻の症状(くしゃみ、鼻づまり、鼻汁)はどちらも出ますが、花粉症は鼻づまりとくしゃみが強く、鼻汁が透明です。風邪では鼻づまりやくしゃみは強くないことが多く、鼻汁ははじめ透明でも次第に黄色になってきます。眼の充血とかゆみは花粉症の特徴で、あったらほぼ決まりです。風邪ではアデノウィルス感染以外はほぼないし、あっても軽いです。
その他花粉症では、顔面のかゆみと赤みという皮膚症状が出ることがありますが、風邪ではほぼありません。


<花粉を減らす工夫を>

症状を抑える薬はありますが、できるだけ花粉にあたらないことで効果もより高まります。
花粉症用のマス クでは花粉が約1/6、めがね(ゴーグル)では1/4程度に減少します。
子どもはマスクやめがねをいやがるかもしれませんが、症状の強い方はぜひ着けてください。
外から帰ったら、洗顔と着替えをしてください。できれば上着は玄関で脱ぎましょう。
眼を洗うのも、お勧めです。
布団や洗濯物はシーズン中は外に干さないでください。本人だけでなく家族の分もです。


<大切な眼の対策>

眼はとてもデリケート、かくのは禁物です。
アレルギー性結膜炎の一番こわい合併症は、外傷性の視力障害と白内障です。
小さい子は加減を知りませんし、手も汚れています。
子どもが眼をかきだしたら、予防と治療をしっかり行ってかくのが止まるのを確認してください。
炎症を抑えるのにはステロイド点眼薬が有効ですが、ステロイドを長期使用すると眼圧が上がって眼を傷めることがありますので、長期に強いステロイド点眼薬を使い続けるのは慎重でなければなりません。
薬を最小限にして効果をあげるために、ぜひめがねやゴーグル、眼を洗うこともやってみましょう。

<治療>

☆点鼻薬(抗ヒスタミン薬とステロイド)
軽症のうちは抗ヒスタミン薬、中等度以上はステロイドを使います。点鼻のステロイドは点眼と違って、1シーズン使い続けても副作用はほぼ問題になりません。

☆点眼薬(抗ヒスタミン薬とステロイド)
軽症は抗ヒスタミン薬ですが、症状が強くなるにつれてステロイドを弱いほうから順に強くしてゆきます。
眼圧の上昇の副作用が出ることがありますので、一定以上使ったり強いものを使う際には、眼科に紹介します。

☆飲み薬
抗ヒスタミン薬とロイコトリエン受容体拮抗薬、ステロイドがあります。花粉症では、子どもには原則ステロイドの飲み薬は使いません。


<予防的な治療で症状も軽減>

症状が出る1ヶ月〜2週間前に、飲み薬(抗ヒスタミン薬とロイコトリエン受容体拮抗薬)を始めておくと、症状が軽くなります。前年度症状が重かった方は、あらかじめ内服を開始しておくとよいでしょう。
今年大変だった方は来年忘れないように。
点眼薬や点鼻薬も、あらかじめ開始しておくと軽くなります。


<実用化が待たれる根治療法>

現在使われている薬は、症状を和らげる対症療法で根治療法ではありません。
これに対し、杉やダニなどの抗原を少しずつ身体に注射してアレルギー反応をおこしにくくさせる減感作療法というものがあり、根治療法に近いのですが、年単位で注射に通院するため負担が大きく、しかも全例に効果があるわけではないので、現在は一般的ではありません。
フランスなどでは、花粉エキスを舌下に含ませる方法で、自宅でできる減感作療法が行われています。日本ではまだですが、日本医科大学や千葉大などで、負担の少ない新しい減感作療法の研究が行われて成果を上げており、実用化が待たれます。


◆地域ではやっている病気

1月になってインフルエンザの流行が始まりました。
A型は2月初めがピークになると思われます。
当院では1月末現在2割くらいB型がみられます。
抗ウイルス剤もありますが、基本的には余病が出ないか注意しながら、ゆっくり休むことが一番です。
ウイルス性胃腸炎も多いです。熱や吐き下しのあるときは、水分補給が大切です。
吐き気が強い時はごく少量の水や補水液をだましだましこまめに与え、少しずつ増やしていくのがコツです。


◆ちび鉛筆

世にヘビロテという言葉があるそうで/ヘビーローテション即ち「出番の多い服」のこと/それは「一張羅(いっちょうら)」(死語?)ではなく/お気に入りということなんですね/略語を推理するのもまた楽しからずや/さてちょっと大きいお子さんに大人気の「ギネス2012」/お待たせしましたが本棚に置きました/もちろんあのスカツリも載ってますよ☆(T)
posted by kuyama at 14:39| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする