2012年03月30日

小児科だより04月号(No146/2012/04)

晴れ今月の記事

◆園学校生活と病気

◆地域ではやっている病気

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◆園学校生活と病気

新学期おめでとうございます。
新しい環境に慣れるまでは失敗もあるかもしれませんが、大らかに見守ってあげましょう。きっと壁を乗り越えて成長した姿を見せてくれます。
今月は園学校生活と感染症について書いてみます。特に初めてお子さんを集団に入れる親御さんの参考になればさいわいです。


<感染症の受診と欠席のめやす>

集団生活に入りたての時期は特に感染症をもらいやすいです。休めない時に頼める人の確保や、住所地の病児保育の利用について調べておくとよいですが、なかなか困難な問題です。でもお子さんの成長にともなって、お休みも少なくなっていくので、希望をもってください。
どんなときに受診したり休んだらよいか、迷うことが多いと思いますので、以下にめやすを示します。

★医療的な目安:
症状がつらい、自力で治りにくい、重くなる可能性がある、隔離が必要な病気、が受診の目安です。
カゼでは「咳が強い、声がかすれる、息苦しい」、胃腸炎では「嘔吐や下痢を繰り返す、水分をとれない、おしっこが少なくなって元気がない」などです。
ほかに熱が3〜4日以上続く、元気がなくぐったり、があります。判断に迷ったときは受診して確認することをお勧めします。

★施設(学校と園)としての目安:
「集団生活にさしつかえる」「隔離が必要な病気」が施設を休む目安です。本人が元気になっても他のお子さんに感染させないところまではお休みさせる「学校感染症」についてはいては、当然医療の目安より
厳しくなることをご理解ください。


<軽いカゼや胃腸炎をどう考えるか>

集団生活をしていると、ずっと咳や鼻汁があるお子さんもいます。カゼの原因は300種類以上あって防ぐのは不可能ですし、カゼをひくのは免疫を強めるので悪いことではありません。
百日咳や溶連菌感染症など治癒証明書が必要なもの以外は「お互い様」の考えで、症状が強くないかぎり集団生活は許されるのが、園や学校での常識です。
胃腸炎についても、医療的には、食中毒などの重い胃腸炎でないかぎり、下痢があっても元気なら「行っていいよ」というのが普通です。
胃腸炎のほとんどはウィルス性胃腸炎(ノロ、ロタ、アデノなど)で、高齢者や重大な基礎疾患がある方以外は、めったに重くなりません。嘔吐が強くないかぎり、子どもでは軽い病気とみます。
ウィルス性胃腸炎は、症状消失後も1ヶ月くらいは便からウィルスの排泄が続き、感染の可能性があります。
そこまでみんなが休んでいたら、集団生活が成り立たないし、親も仕事になりません。そこで下痢が治まったら登園・登校するのが現実的となっています。


<ワクチンで防げる病気は接種を>

感染の機会がまだまだ多い「水痘」と「おたふくかぜ」。
「かかった方がよい」という人がいますが、合併症や後遺症(おたふく:難聴、睾丸炎による不妊、髄膜炎、水痘:帯状疱疹)のリスクにさらすことになり、小児科医としてはうなずくわけにはいきません。
1歳から接種できるので、予防接種を勧めます。入園前に済ませるのがベストですが、まだの方も早めに済ませるとよいでしょう。
もちろんその他のワクチンで防げる病気についても、接種を勧めます。


◆地域ではやっている病気

2月中旬が流行のピークとなったインフルエンザ。
今シーズンはA型B型両方がほぼ同時に流行という点が特徴でした。春休み中には終息すると思われます。流行期は混み合いましたが、ご協力ありがとうございました。
今は花粉症が多くなっています。発症が低年齢化しています。


◆ちび鉛筆

入園入学そして進級おめでとうございます/今月は集団生活と感染症をとりあげました/他にもアレルギーや学校検診に関することなど/園学校生活と健康管理は大切なことがらです/小児科としていつも連携を心がけています/何か疑問や心配事などがありましたら/受診の際にご遠慮なくお尋ねください☆ (T)
posted by kuyama at 16:33| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする