2012年09月29日

小児科だより10月号(No152/2012/10)

晴れ今月の記事

◆ワクチンが増えています。
 どう受けたらいいのでしょう?

◆地域ではやっている病気

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◆ワクチンが増えています。
 どう受けたらいいのでしょう?


この数年で新しいワクチンがいくつも登場しました。
9月からは不活化ポリオが始まりましたが、11月からは4種混合(3種混合+不活化ポリオ)も始まる予定です。任意(自費)接種ではB型肝炎、水痘とおたふくかぜの2回接種が勧められるようになりました。
インフルエンザの接種も始まり、接種時期が重なるお子さんは、いったい何をいつどんな順番で接種してよいのか、困っている方も多いのではないでしょうか?

<なぜ最近になって増えたのですか?>

日本ではこの20年くらいの間、予防効果より副反応が注目され過ぎたために、新しいワクチンが開発されても導入されずに止まっていました。
ところがこの数年、意識の変化や関係者の努力により感染症予防の大切さが理解されるようになり、世界標準の内容を取り入れる動きが急速に進みました。
これからも新しいワクチンが引き続き導入されていくことになるでしょう。

<接種時期や順番がわからない時は?>

まずは市町村から交付される案内をよく読みましょう。
ネットができる方は、日本小児科学会のHPにスケジュール表や最新の考え方が掲載されています。
「VPDを知って子どもを守ろう」というHPにもわかりやすい解説があり、生年月日を入れてスケジュール管理をするアプリも配布されています。
新生児訪問の際や、市町村保健センターでも相談できます。
もちろん医療機関でも相談をお受けしています。

<同時接種をおすすめする理由>

現在、最大で何を何回接種できることになっているのか、おさらいしてみましょう。

公費のワクチンは、ヒブ4回、肺炎球菌4回、BCG1回、3(4)種混合4回、不活化ポリオ4回、日本脳炎4回、MR2回、DT1回、子宮頸癌3回。
これらを全て接種すると、1歳までに10回(ポリオがあると13回)、1〜2歳で4回(ポリオがあると5回)。
自費では、B型肝炎3回、ロタウィルス2〜3回、水痘2回、おたふくかぜ2回、インフルエンザ毎年2回。
全て接種すると、1歳までに7〜8回(インフルエンザ2回
含む)、1〜2歳で4回(同2回含む)です。

接種時期になったらできるだけ同時に接種するのが、間違いにくく、最適な時期を逃さないための一番よい方法です。
当院では現在4本まで同時接種しています。
同時接種で副作用が増えることはありません。


<ご予約時の注意>

現在、インフルエンザなどで予約が特に混み合っています。
適切な時期に受けることが大切ですので、希望の時期に取れない場合は、申し訳ありませんが、他の委託医療機関もご検討ください。
また、ネット予約システムは間隔チェックが入りますが、完全ではありません。必ずご自分で確認してください。

・接種間隔は次の3つの条件がそろっていますか?
  -不活化ワクチンから1週間以上あいている
  -生ワクチンから4週間以上あいている
  -それぞれのワクチンの決められた接種間隔

・定期接種、決められた間隔を過ぎた時は?
三種混合や日本脳炎の定められた間隔が過ぎた場合、市内の方であれば、対象年齢内は無料で接種できます。
市外の方は、お住まいの市町村保健センターにお問合せください。(原則として居住する市町村の委託医療機関での接種となります。)
万一の場合の補償内容が変わってくることがあるので、決められた間隔を守って受けましょう。(不活化ポリオは導入したばかりのため、当面大丈夫です)


<接種当日、受付で泣かないために>

・ 母子手帳と問診票がないと受けられません。
必要事項を確認するために必要です。
定期接種の市町村交付の問診票は、無料券とお考えください。
兄弟のいる方は本人のものか、ご確認を!

<事故防止にご協力を!>

・ 接種が適切かの確認を 受付、看護師、医師でトリプルチェックしています。
・ 接種前、ワクチンの種類と期限の読み上げをします。
・ 接種後の副反応チェックでお待ちいただきます。
・ 母子手帳にポリオ、ヒブ、肺炎球菌などの表を貼らせていただくことがあります。(接種年齢によって回数が変わるワクチンの間違えを防ぐため)

「時間がかかるのね〜」と思われるかもしれませんが、同時接種などでは間違いが起こりやすいので、ご協力をよろしくお願いいたします。


◆地域ではやっている病気

9月の初めから、1歳児を中心にRSウイルス感染症が流行しています。
2歳までに100%の人が感染するありふれた「カゼ」の一種です。
ほとんどは軽くすみますが、時に重くなることがあるので、特に月齢の小さい乳児は(どんな病気でもそうですが)気をつけます。
息苦しさがないか、咳の状態、機嫌、水分がとれているかなどを観察することが大切です。


◆ちび鉛筆

インフルエンザワクチン接種の季節到来/ポリオの個別接種化も重なり/予約開始後数日で一杯になってしまいました/今年は他のワクチンとの同時も行うので/改善された面もありますが/全てのご希望にお応えできず/申し訳なく思っております。(T)
posted by kuyama at 08:27| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする