2013年08月05日

小児科だより08月号(No162/2013/08)

晴れ今月の記事

◆子どもの健診のおはなし 
〜0歳から就学までを見守ります〜

◆地域ではやっている病気

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◆子どもの健診のおはなし 
〜0歳から就学までを見守ります〜

大人が地域や職場で健診を受け、病気の予防や早期発見をするように、子どもにも健診がありますね。子どもの場合はそれだけではない、大切な意味役割があります。
子育てに役立てる視点でおさらいしてみましょう。


<小児科医が一番大切にしていること>

主に小児科は、病気の治療をするところと思いますね。
しかしその大切な役割は、病気の診断・治療とならんでお子さんの健やかな発達や生活の様子を拝見することです。私自身(と多くの小児科医)はふだんの診療でも常にこのことを心がけていますので、お目にかかる時はいつでもそうなのですが、中でも特に節目となる時期にしっかり時間をとって行うのが「健診」です。
発達や健康チェックの他にも、心配事や生活についてなど、さまざまなご相談をお受けしているのは、ご存知のとおりです。 


<いつ受けるのがいいの?>

受診券は期間に幅をもたせて利用できますが、時期が来たらすぐというよりは、自費の健診も含めて「1、4、7、10ヶ月」頃がお勧めです。
理由は、発達には個人差がありますので、そこを見込んでよい時期だからです。もちろん何か気になることがあれば、いつの時期でもよいです。
その後は例えば印西市では、集団で1歳半、3歳、就学前に行われ、そこに地域の医師が出向く形になります。
年齢が上がるにつれて、病気や発達をみることと同時に、集団生活への適応という視点が加わってきます。
その中で、注意欠陥・多動症やアスペルガー症候群などのお子さん、親御さんへのサポートも行われます。


<健診は見守りの場です>

集団健診の場では、様々なことが起こっているようです。小さいお子さんはその日のご機嫌や、場の雰囲気などでいつもと違う行動に出たりして、親御さんをハラハラさせることもあるでしょう。
これはよくあることで、実施する側もよくわかっています。
場合によっては「様子をみましょうね」「またご連絡しますね」ということになりますが、これを気に病む必要はまったくないのです。
ただ、一生懸命育てている大切なお子さんのことですから、却って心配になったり、その時のちょっとした言われ方に傷つき悩む方もおられるかもしれませんね。
健診は「テスト」ではなく、お子さんをご一緒に見守りたい、という考えで行っていますので、せっかくの機会に、そんな残念な気持ちでお帰りになることがないよう、ご心配なこと、納得できないことがあれば、ぜひお話しいただければと思います。


<健診に携わる人たちのこと>

集団健診を受けた方はおわかりと思いますが、たくさんの職種の人が関わっています。
印西市では、保健師、栄養士、歯科衛生士、発達の専門家、事務職員、歯科医師、医師などです。
こうして、1カ所で様々な側面からアドバイスを得られるのが大きな利点です。 
市ではまた、健診後には多くの職種が参加してカンファレンスが行われます。
たとえば予診でお話を受け、他の専門職に引き継いだご相談がうまくつながったか、どのように解決されたか、されなかったかを共有したり、今後サポートが必要な方に対して、どのようにそれを行っていくかなど、いろいろなことが話し合われます。
私もこれに参加しますが、毎回とても真剣で詳細な検討が行われており、行政におられる他職種の方々の知識や熱意にいつも多くのことを学んでいます。
私は、このように行われる集団健診は、とても意義のあるものだと思っています。

一般には馴染みのない内容にも少しふれてみました。
健診は、お子さまのよりよい成長発達を見守り、子育てを支えるために行われています。
ぜひうまく活用していただければさいわいです。



◆地域ではやっている病気

今年は夏カゼの中でも手足口病の当たり年となり、全国的な流行になっています。
口の中や手足などに水泡性の発疹が出る、ウイルス性感染症で、高熱が続くことはあまりありません。かかるのは、ほとんどが5歳以下の幼児です。特効薬はなく、症状に合わせた看病をし、経過を見守ります。
夏休みになり、感染症はおおむね下火になってきました。元気に夏を楽しんでください。



◆ちび鉛筆

待合室の本棚にある絵本は/時々少しずつ入れ替えています/アンパンマンや恐竜本が大人気ですが/眺めるだけで癒される本もあります/最近では市内在住の作家いまいあやのさんの作品など/他にもいろいろ、大人の方もどうぞお手に取ってみてください(T)
posted by kuyama at 09:43| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする