2014年03月03日

小児科だより03月号(No169/2014/03)

晴れ今月の記事

◆園学校での健康管理
〜とくに初めての集団生活に向けて

◆地域ではやっている病気

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◆園学校での健康管理
〜とくに初めての集団生活に向けて


もうすぐ新学期、初めての園・学校生活を前にわくわくしているお子さん、準備に余念がない親御さんもたくさんいらっしゃると思います。楽しみですね。
今月は、集団生活での健康管理についてご説明しますので、参考になさって下さい。


<済んでいますか? 予防接種>

定期接種(公費)のもれはありませんか?
この機会に今一度母子手帳で確認してみましょう。
自費ですが、水痘、おたふくは毎年のように流行し後遺症を残すこともあるので、ぜひ受けてほしいワクチンです。2回接種が勧められます。
またB型肝炎もお勧めしています。


<園学校生活とよくある病気>

◎カゼ  
初めて集団生活に入ると、しばらくは繰り返しカゼをひきます。月に1度ならず発熱して受診、ということも少なくありません。また、軽い症状がだらだらと続いて大人をやきもきさせることもあります。
いずれ卒業しますので大らかに見守ってあげてください。
ただし、まれに重くなることがありますので、経過には注意が必要です。
軽い咳や鼻水だけなら薬を飲んでもあまり変わりませんので、受診する必要はありません。
発熱時のお迎えには、施設ごとの基準がありますので、確認しておきましょう。

◎ぜんそく  
これも軽いものも含め多い病気です。基準にそった治療をきちんと受けていれば、原則として「日常生活には何も制限がない」状態であるはずです。
ご心配があれば、主治医に確認しましょう。

◎湿疹/アトピー性皮膚炎 
湿疹はありふれた肌のトラブルです。乳幼児の肌は乾燥(乾燥度は、実は70歳代と同じ)していて、よだれや衣類で擦れるなどで荒れやすいからです。
アトピー性皮膚炎も乾燥肌が原因の1つです。
皮膚の健康に一番大切なのは、何といっても「保湿」です。
保湿剤を「とれるたびに繰り返し」塗ります。
保育園では、ご相談の上、保湿剤を預けて塗っていただけることが多いようです。
園の方で難しいなら、帰宅後できるだけこまめに塗ってください。これによりステロイド剤の使用も少なくなります。

◎みずいぼ(伝染性軟属腫) 
これもありふれたもので、健康には影響なくいずれ治るのですが、見た目が気になるのと、治るのに数年かかるので、園学校が気を使うものの1つです。
「プールでうつる」とよく言われ、プールに入れなかったり、「みずいぼプール」を作る施設がありますが、プール以外の接触でもうつります。
専門医はプールでの接触を禁じていません。私が園医をしている施設ではこのことをお話して、ほとんどがプールを許可しています。

◎食物アレルギー 
食物アレルギーの方は、診断書や「学校生活管理指導表」などの提出を求められます。

・診断書に関しての注意

食物アレルギーの診断は、「症状」で行われるもので、「検査」で行われるものではありません。
医療機関や園によっては、「検査」での診断を求めることがありますが、誤りであるとアレルギー専門学会で指摘されています。
理由は、検査が陽性でもアレルギー症状がないことや、その逆がよくあるからです。
また、軽い症状なら制限をできるだけ避けて「食べて治す」のが、現在の方針です。


<治癒証明書>

登園登校を控えることが必要な感染症については、文部科学省や厚生労働省で定められた方針に沿って、医療機関からご説明します。
登園登校を再開するにあたって、治癒証明書が必要かの判断は、市町村や施設によりますので、確認なさってください。
当院としては、このような証明は、医学的に本当に必要なものだけでよいと考えています。


<その他>

手続き書類に、血液型を記入する欄がある場合がありますが、これは昔々自己申告で輸血していた時代のなごりです。現在は必ず事前に検査しますので、記入のために検査する必要はありません。

園学校生活に慣れる頃、健診があります。
病気は、それ以前の機会に見つかって対処されていることが多いので、もちろん診察は行いますが、私自身は「相談の場」の役割があると考えて、園校医の仕事をしています。
相談とは、保護者からのご心配の相談(用紙に記入していただく)、そして園学校の先生方が日頃疑問や心配に思われていることの相談です。

以上、何かのお役に立てばさいわいです。
楽しい園学校生活になりますように!  



◆地域ではやっている病気

インフルエンザは、1月下旬から本格的な流行となり、ピークは越えましたが、2月末現在も多く受診されています。
この地域では、当初はA、B型が混在するパターンでしたが、今はほとんどB型です。
花粉の飛散が増えてきます。
2月号にも書きましたが、マスクやゴーグル、内服薬など、症状が軽いうちから早めの対処をしましょう。


◆ちび鉛筆

2月の思い出と言えばソチ五輪と・・あれです/4施設の広い駐車場の雪かきが間に合わず/開業以来初めて診療時間が遅れ/ご迷惑をおかけしました/最後は近くの建設会社の方が重機を回して下さいました/手伝って下さった患者さんのお父様/不慣れな誘導にご協力下さった方々/ありがとうございました(T)
posted by kuyama at 09:01| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする