2015年04月04日

小児科だより4月号(No182/2015/04)

今月の記事
◆集団生活と予防接種

◆もうすぐ蚊の季節
〜デング熱が気になる方へ

◆地域ではやっている病気

〜〜〜
◆集団生活と予防接種

ご入園ご入学、そして進級おめでとうございます。
初めて集団生活を迎えるお子さんとご家族にとっては、喜びとともに、いろいろなご不安もあることと思います。
慣れないうちは失敗もあるかと思いますが、大らかな気持ちで見守ってあげてくださいね。
健康面も気になることの1つと思いますので、取り上げてみます。

<春に流行する「みずぼうそう」「おたふくかぜ」>

春は、感染症の免疫を持たないで集団生活に入った新入園児と新入生が新しい感染症をもらう時期でもありますが、そんな中で「予防できる、予防したい感染症」があります。
代表は水痘(みずぼうそう)と流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)です。
毎年新入園児や新入生を中心に、春に流行します。

<予防接種のおすすめ>

水痘、おたふくかぜの流行は、園児やご家族だけでなく、施設にとっても困った問題になりますが、これらの予防は、ワクチン以外ありません。
私が園医をしている幼稚園や保育園では、春の健診の時に園児の予防接種記録を記入していただくようお願いしていて、未接種のワクチンがあれば、お勧めをしています。
そんなことを長年続けて、接種率がずいぶん上がってきました。
昨年から水痘予防接種が定期(公費)接種になって接種率がさらに上がるでしょうが、それでもまだ、水痘とおたふくかぜの接種率は高くありません。
水痘は後に帯状疱疹を、おたふくかぜは難聴や髄膜炎を起こすことがありますので、未接種の方はぜひ流行前に接種をすることをご検討いただければと思います。
また、就学前の年長さんには、MR2期(麻疹・風疹)のご案内が届くと思います。これも大切ですので、早めにすませましょう。

<忘れやすい「日本脳炎」は3歳で!>

ここ数年で日本も、公費で受けられるワクチンが増え、同時接種も当たり前の時代になりました。
ほとんどの予防接種は1歳前後に行われ、皆さま一生懸命順番や組み合わせを勉強して受けてくださいます。
そんな時期が過ぎて、日本脳炎だけは3歳から開始です。そのため忘れやすく、定期接種の中でとくに接種率が低くなっています。
3歳になったら「日本脳炎予防接種」を思い出して下さい。

いろいろとお忙しい時期だとは思いますが、この機会に一度母子手帳の確認をなさってみてください。


◆もうすぐ蚊の季節
〜デング熱が気になる方へ

去年の夏、都心の公園で発生し問題になりました。
最近専門家から伺ったお話の要点をお伝えいたします。
デング熱は人と蚊の間でウィルスが行き来して感染が広がります。
日本では海外から来た感染者から日本の蚊に感染して、この蚊から国内に感染が広がりますが、その条件は、「蚊が多い」「人が多い」「外国人や海外旅行する人が多くいる」という場所に限られるそうです。
熱帯では蚊が1年中生息しているのでデング熱は定着しますが、日本では寒くなると蚊とともにデング熱ウィルスはいなくなります。
そして気温が上がり蚊が出てくると、再び海外からの感染者を刺しウィルスを広げていきます。
感染者の半数は無症状、ほとんどは軽症とのこと。
新宿の公園よりはるかに感染リスクが高い東南アジアに、多くの日本人が渡航していますが、大きな問題になっていません。


◆地域ではやっている病気

3月は、中旬くらいまでインフルエンザがみられていましたが、入れ替わるように、溶連菌感染症や水痘、おたふくかぜが出てきました。
春休みでいったんは落ち着きますが、これらの感染症は毎年新学期になると流行がみられます。初めての集団生活のお子さんは、しょっちゅうカゼをひくこともありますが、免疫をつけて丈夫になっていきますよ。


◆ちび鉛筆

新1年生の黄色いランドセルカバー/初々しくて「がんばれ〜」と声をかけたくなりますね/昔から交通安全を願って全国で贈呈されていますが/最近はご当地キャラクターなどデザインも様々あるようで/ネットで画像を検索すると楽しいです/この時期の運転には特に気をつけたいと思います(T)
posted by kuyama at 10:15| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする