2016年08月30日

小児科だより09月号(No199/2016/09)

今月の記事
◆治したのはキミだよ*  〜小児科外来の窓から

◆予防接種についてのお知らせ

◆長引く咳に気をつけましょう

◆地域ではやっている病気

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◆治したのはキミだよ*  〜小児科外来の窓から

<お手紙をありがとう!>

「かぜをなおしてくれてありがとう」

今日も「かばくんのポスト」にかわいいお手紙が入っています。
こんなふうに親しんでいただき、幸せを感じる瞬間です。
こちらこそ、ありがとう。

でもね、かぜが治ったのは薬を飲んだからじゃない、自分の力でウイルスをやっつけたからなんだよ。
それは「免疫」っていうんだけどね。
ちょっとつらい症状があったり、希望があったときは、和らげる薬もあるけど、かぜを治す薬じゃないんだ。
でも、そういう自分も、子どもの頃病気で寝こんで近所のお医者さんに往診してもらったことがあったな。
聴診器をあてて、おなかをさわってもらうだけで、なんだか安心して、これでよくなりそうだ・・と思った。
その手の温かさを今も覚えているよ。
だから、こんなふうにお手紙をいただくと本当にうれしいです。

<安心から自立へ>
特に初めてのお子さんの急な発熱は、親御さんをとても不安にします。
数日で下がってケロっとしてしまえば、何ということもないですが、その時はとても心配になります。
毎日大勢の「発熱さん」「カゼひきさん」をみている医師には、数日後には元気になっているその子が見えますので、その見通しをお伝えし、励まし支えることが役割だと考えています。

親御さんも、そうした経験を繰り返すうちに、「これは大丈夫そうだな」、「ここは診察してもらっておこう」などと判断できるようになるでしょう。
大人も子どもも私自身も、病気や嫌なことは避けたいものですが、しかしその経験を通して学び、成長するのだと思います。


◆予防接種についてのお知らせ

1)ワクチン供給の状況
この夏、日本脳炎、MR(麻疹風疹)ワクチンの供給が不安定になり、ご心配をおかけしています。
8月29日現在MRは新規予約はできず、日本脳炎は再開したものの、少しずつしか予約が入らない状況です。

2)B型肝炎予防接種の定期化
10月1日より、公費での接種を開始します。
対象者の方へは市町村からお知らせや予診票が届きます。

3)インフルエンザ予防接種
・単独接種:ご予約については、9月以降ブログでお知らせします。
・同時接種:乳健や他のワクチンとの同時接種を希望される場合は、10月3日以降の日付で予約できます。

※10月以降は大変混み合うことが予想されます。あらかじめご了承ください。
※9月は比較的空いていますので、できるものは早めに済ませることを強くお勧めします。


◆長引く咳に気をつけましょう

これからの時期は、ぜんそく発作が増えてきます。
その要因としては、
1)気温や気圧の変化
ぜんそくの方は息の通る気道が過敏になっているので、そうした変化が刺激になると考えられています。

2)カゼウイルス
感染症をきっかけに、咳が長引くことがあります。
一時的なものか、ぜんそく発作なのかを時間をおいて見きわめる必要があります。

3)その他
新学期のストレスや疲れから、ぜんそくのコントロールが崩れやすくなります。生活リズムに気をつけ、十分に睡眠をとりましょう。
夏の間に繁殖したダニのフンや死骸なども、発作の誘引になりますので、掃除を十分に行いましょう。

ゼイゼイする咳があるとき、咳が長引くときは、早めの受診をおすすめします。


◆地域ではやっている病気
8月はお盆休みもあり感染症は少ないですが、その中では夏かぜのヘルパンギーナがやはり多かったです。
また今夏は百日咳が目立ちました。幼児から大きいお子さんで、家族への感染もありました。咳が長引きますが、治療薬があります。
重症化しやすい乳児には、さいわい発症はありませんでした。四種混合ワクチンの免疫がしっかり残っているからと思われます。


◆ちび鉛筆
今ちょっとしたブームの俳句歳時記によれば/「朝顔」は秋の季語なのだそうです/旧暦だからかよくわかりませんが/西洋朝顔(ヘブンリーブルー)は本当に秋に咲く品種です/毎年花の丘公園で見られますが/今年も栽培されているのでしょうか?楽しみです(T)
posted by kuyama at 15:13| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする