2018年07月02日

小児科だより07月号(No221/2018/07)

今月の記事
◆小児科開業医のしごと

◆地域ではやっている病気  

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◆小児科開業医のしごと

いろんな仕事場を訪ねる番組などみていると、「へえ」と思うこと、ありますね。開業医の仕事も、そんなに変わったことはしていませんが、「知っているようで知らないこと」があるかもしれません。
うまく活用していただくためにも、あらためてご紹介してみたいと思います。

<健康よろず相談窓口>
健診、予防接種、そして病気の診察。これが基本です。
病気で一番多いのは、風邪や胃腸炎などの感染症、そしてアレルギーです。
その他にも、子どもであればどんな病気でもご相談に応じ、専門的な治療が必要な場合は、他院への紹介を行っています。


そうした病気を含めると、小児科で診察するものは以下のようになります。
・感染症
 風邪、肺炎、胃腸炎、肝臓、腎臓など
・アレルギー
 喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症
・発達の問題
 発達の遅れ、注意欠如多動症、自閉症、学習障害
・神経、皮膚、心臓、消化器、夜尿症、腎臓の病気
・内分泌の病気
 低身長、低体重、肥満、甲状腺、思春期早発症
・その他
 片頭痛、自律神経失調(起立性調節障害)、夜泣き
・まれな病気
 虫垂炎、髄膜炎、腸重積、てんかん、膠原病、白血病、がん など。

<他の科にはない、小児科の特徴>
小児科と内科の共通点は全身を診察することですが、違うところは子どもの月齢、年齢に特有の病気や発育発達を診ていることです。

感染症やいろいろな臓器の病気には乳幼児に特有のものがありますし、先天性の病気(脳、心臓、内分泌、先天異常など)は小児のうちに見つけ出す必要があります。
発育発達は、小児科医が最も大切に考えているものです。
カゼや胃腸炎で来院されても、小児科医なら診察でさりげなくチェックして、必要なときには相談しようと考えています。
育児相談も大切な役割です。
乳幼児健診は診察だけでなくご相談に時間をかけるため、1日あたりお受けできる人数が少なくご迷惑をおかけしていますが、ご理解いただきたく思います。

心配ごとが解決して安心し、自信を取り戻していただけると、こちらもとても嬉しくなります。


<紹介や連携先はさまざま>
開業医は患者さんを身近な生活の場で診ています。
必要があれば、他の医療機関へご紹介し、時には園や学校、行政の担当者の方と連携することもあります。

適切な紹介をするためには、日頃から紹介先医療機関の受け入れ体制など情報を収集し、会合や実際の連携を通してお互いの意思疎通をはかることなども意識して行っています。
他の科へ紹介する主な病気としては、
・小児神経科・児童精神科 :てんかん、不登校、適応障害、注意欠如多動症、自閉症
・アレルギー科 :食物アレルギー
・眼科 :斜視、視力障害、眼振
・耳鼻科 :中耳炎、副鼻腔炎、いびき、無呼吸
・整形外科 :股関節脱臼、脱臼、骨折、成長痛
・外科や小児外科 :虫垂炎、腸重積、ソケイヘルニア、停留睾丸
・形成外科 :あざ、血管腫、耳介低形成、多指症
・その他 泌尿器科など

<地域で行っている活動>
市内の園医や校医として健診を行ったり、健康管理上のご相談を受けたりしています。
園長先生、校長先生、看護師や養護教諭の方々と知り合う機会になりますし、現場での様子を伺って勉強させていただくことも多々あります。
行政の仕事としては、市の乳幼児健診(1歳6ヶ月、3歳)や各種委員会(就学指導、母子保健、アレルギー)の委員、印西市と白井市ではアレルギーや救命に関する講習会を行っています。
また夜間休日救急への協力として、印旛市郡小児急病診療所と東京女子医科大学八千代医療センターでの当直、県の小児救急電話相談(#8000)の当番もお受けしています。
他には、千葉県小児科医会の仕事や地域の子育てサークルのお手伝いも行なっています。
ご参考になればさいわいです。


◆地域ではやっている病気 

5月後半から増加傾向にあった溶連菌感染症、咽頭結膜熱(プール熱)は、6月も引き続きみられていました。
6月後半には、咳が強く長引くタイプのカゼが増えてきています。
夏カゼウイルスの手足口病やヘルパンギーナなども例年増えてくる時期です。
高熱時は水分をしっかり摂りましょう。
 

◆ちび鉛筆

予防接種予約システムがスマホ対応の画面に/ボタンがつくなど見やすくなりました/見かけは若干変わりましたが内容に変更はありません/フィーチャーフォンでは画面は従来どおりとのことです(T)
posted by kuyama at 00:00| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする