2021年01月21日

医療におけるコミュニケーション 〜食い違いの経験から<くやま小児科だよりNo245/2021/01>

皆さまは医師や看護師と話していて、思いが伝わらず(食い違い)悲しい気持ちになったり、不快になった経験はないでしょうか。
私は小さなものも含めて数え切れないほど食い違いを経験してきて、そのたびに試行錯誤してきました。
最近「米国緩和ケア医に学ぶ 医療コミュニケーションの極意」という本を読んでいていろいろと発見をしましたので、今回は私の例からお話します。

<経験した事例>
個人情報保護のため、一部改変しています。

1)熱を繰り返す子
保育園に通う3歳の男の子が熱で来院されました。
今までも熱を繰り返していて、今回は一週間前に治ったばかりの再度の発熱でした。来院時お母さんは切羽詰まった様子で、「また熱を出してしまった。熱を繰り返すのをなんとかしてくれませんか」と話されました。
私は「保育園に通っていれば最初の2〜3年は免疫がないので、熱を繰り返すのは防げないですよ」と説明しましたが、納得できなくて、なんとかならないか、と繰り返されました。私が最後にどうにもできないですね、と話すと、お母さんは「もういいです」と強く言い放って席を立ちました。それ以来その男の子が来院することはありません。

2)検査をしてください
インフルエンザの季節に、発熱した幼稚園児。
親御さんはインフルエンザ検査を希望しました。熱が出た直後で正確な結果が出る時期ではなく、本人が元気で治療の必要がなさそうなので、私は検査をする必要はないですよ、と説明しました。でも親御さんは検査を繰り返し求めてきて、最後に「私が希望しているのにしないのはおかしいでしょう。もうここには来ない。」と仰いました。

3)学校でのトラブルで来院したお子さん
「私の子がトラブルを起こして困ると級友や担任から言われて、医療機関で診断をもらうように言われて来ました」と父親がお子さんを連れて受診しました。
お子さんの日常行動や学校でのいきさつを伺うと、コミュニケーションや発達に問題がある可能性があると思われました。そこで「お伺いしたお子さんの様子からですと、行動や発達について詳しく調べたほうがよいと思います。よろしければ専門医療機関を紹介します」とお話しました。
すると父親は「私は学校に言われて来ただけだ。うちの子は正常だから、そんな診断を受ける必要はない」と言って私の話をそれ以上聞かずに帰られました。

<医療の場でのコミュニケーション>

1)コミュニケーションの内容には事実と感情の2つがある

通常、診察の場面では、主に病名と検査、治療の方針、今後の見通しなどの事実を扱っています。
私の医学部や病院勤務時代には、そうした事実をいかに正確にわかりやすく伝えるかのコミュニケーション技術が学習の中心でした。
しかし患者の立場になってみると、事実だけではけっして十分ではないことがわかります。それは病気ということを事実だけでなく、不安や生活上の心配など、様々な感情とともに受け止めているからです。
事実の説明だけされて、医師の説明を冷たいと感じたり、ではどうしたらいいのと思ったことが皆さんにはなかったでしょうか。
私自身も患者の立場になったとき、気持ちを理解してくれないと思ったり、反対にわかってもらって嬉しかったという経験があります。
上にあげた本の中で、著者はこのことを、医療者と患者のコミュニケーションでやりとりされるのは「認知データ」と「感情データ」の2つである、と説明しています。「認知データ」というのは事実の情報で、病気の説明などです。「感情データ」というのは感情の情報で、嬉しい、悲しい、怒り、などです。
人は事実と感情の両方を納得した後で初めて行動できます。医療者が事実だけを説明すれば十分と考えてしまうことが食い違いの大きな原因だと言っています。

2)医師の態度

医療者が患者に取る態度は3種類あります。
それは、医療者が患者に一方的に指示する「家父長的」、事実だけを伝える「情報提供的」、事実と感情の2つを互いに交換する「共感的(了解的)」です。

「家父長的」態度は、医師が方針を決定して、患者はその方針に原則従うというものです。今は患者の意向が尊重されるべきとの考え方が一般になったので減りましたが、以前は当たり前だった態度で、今もまだ見られます。

「情報提供的」態度は、医療者が中立の立場で事実の情報だけを提供するもので、決定はすべて患者の側とするものです。
現在はこれが主流になってきています。

「共感的」態度は、医療者と患者が医療情報と感情の両方を対等の立場で交換するもので、方針決定は共同作業によって行われます。
終末医療など治癒が見込めない病気の数多い研究の結果から、「共感的」態度が患者と家族の生活の質にとって最も良い効果があることがわかってきて、現在の医療に広がりつつあります。「共感的」態度は、実は日常生活の良好なコミュニケーションそのものでもあり、終末医療だけでなくすべての日常医療に必要なものです。
私もある程度は実践してきましたが、改めて意識して行う必要があると今回学びました。
最初にあげた3つのトラブルも「共感的」態度であれば食い違いが起こらなかったと思います。

<どうして食い違いがおきたのでしょうか>

最初の3つの事例でお話します。
私は、それぞれ親御さんがどのような理由や背景から質問したり希望したのかを、初めに気持ちも含めてよく聞く必要があったのです。
たとえば家事や仕事で追い詰められていたり、学校のトラブルがお子さんが理由ということに納得していないで来院した、などです。
私はそうした相手の考えや気持ちを聞かずに、最初に専門家として最良と思う方針を説明しましたが、なにが最良かは人によって異なります。患者さんが自分の気持ちや考えを話し、それに対して私の考えを重ね合わせたら、しだいに納得のいく方針にたどりついたのではないかと思いました。結果として私の方針に決まる場合があるかもしれませんが、それは患者さん側の気持ちも含めた納得があってのことです。

慌ただしい診療の中で、ともすれば患者さんの思いや受け止めを確認しきれないこともあるかもしれません。しかしそれを言い訳にせず、常に柔軟な態度でいたいものだと思います。
これからも医療技術だけでなく、医療コミュニケーションの勉強も続けていかなければ、と思い返す良い機会でした。
posted by kuyama at 15:12| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月18日

同時接種割引終了のお知らせ

当院では、多くのワクチンが自費で行われていた頃から、少しでもご負担を減らし、子どもたちにワクチンを受けてほしいと願い、同時接種割引を行ってまいりました。
その後ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、水痘が公費になり、高額のロタワクチンも昨年ようやく定期接種になりました。
そこで2021年3月末をもって、この割引を終了とさせていただきます。

ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

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2020年12月25日

1月より、非常勤医師が勤務されます。

1月9日より、非常勤医師をお迎えすることになりましたので、ご紹介します。

◆安部 昌宏(あんべ まさひろ)医師

・所属:東京女子医科大学八千代医療センター 小児科
・女の子おふたりの優しいパパでもあります。

・担当日:月、土曜日の午前午後
・1〜3月は、都合により、不定期になることがあります。

・久山院長は、月土もこれまで通り一般診療を行います。

<安部Drより一言>
子供達全員が毎日笑顔で過ごせるように、ほんの少しでもお役に立てれば嬉しいなと思っております。
どんな些細な事でも聞かせて下さい。よろしくお願い致します。

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2020年12月22日

感染予防に関する、当院の対応とお願い

これまで院内掲示や「くやま小児科だより」などでもお知らせしてきましたが、あらためてまとめみました。
これからも、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

・来院するとき、2歳以上のお子さん、付き添いの方はマスクの着用を。
・院内への付き添いは、原則お1人でお願いします。
・体調のよくない方が付き添うことは、ご遠慮ください。
(受付では、付き添いの方も含め、発熱の有無や体調についてお尋ねをしております)

・手指の手洗いやアルコール消毒をお願いします。
・待合室では、他の方との距離をとってください。

・発熱で受診される場合は、駐車場に到着しましたらお電話ください。

<当院の感染予防対策>
・複数の隔離室を設け、発熱の方の診察は、一般の方と隔離して行っています。
・長椅子を減らし、配置を変えて距離を保てるようにしました。
・予防接種も含め、時間あたりの予約人数をおさえ、三密にならないよう配慮しています。

・アルコールなどで定期的に消毒を行っています。
・換気システムの作動はもちろん、常に窓を開けて換気を行っています。
・絵本やかばくんのお絵かきは、残念ですが休止しています。

・受付ではビニールカーテンなどで飛沫防止を行っています。
・職員は常にマスクを着用し、対応の内容に応じてゴーグル、フェイスシールド、手袋を使用します。
・職員の休憩室でも、アクリルパーテーションを設置しています。


<予防接種や乳児健診は控えないようにしましょう>

予防できるワクチンがある感染症なのに、ワクチンを受けない選択をしないでください。
感染症は新型コロナだけではありません。
また健診も、月齢ごとに発達のチェックや病気早期発見のポイントがあります。
感染予防対策をとって行っていますので、安心してご利用ください。
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2020年12月15日

個別の配慮が必要な子どもと特別支援教育<くやま小児科だよりNo244/2020/12>

小児科では様々なご相談ごとがありますが、発達に関するお困りも多く寄せられます。また、印西市の市医として就学指導委員も担当していますので、その立場からもいろいろと考えることがあります。
今回はいくつかのケースを取り上げながらお話してみましょう。
個人情報保護のため、内容は少し改変しています。


<じっとできない6歳の男の子>

じっと座ったり指示を聞くことができないという保育園通園中の男の子が来院されました。
保育園では食事中や遊戯・工作中も席を離れて集中できず、小学校入学前に医療機関受診を勧められました。
注意欠如多動症の可能性を考えて、専門医療機関の受診をお勧めしました。


<幼稚園ではお話できない4歳の女の子>

幼稚園入園以来、園内では一言も発言しないことを母親が心配して、女の子が受診されました。
家庭では家族たちと普通にお話しているとのことです。
選択性(場面)緘黙(かんもく)症と判断して専門医療機関を紹介しました。


<お友達とのトラブル>

7歳の男の子が、学校で友達とのトラブルが絶えない、とのことで来院されました。
勉強はよくできますが、会話に割り込んだり、負けず嫌いで喧嘩になることもしばしばとのことでした。
食べ物の好き嫌いが強いこと、自分の考えを変えないこと、自動車の名前やゲームに熱中すること、という性質があるとのことでした。
自閉傾向を疑い専門医療機関を紹介しました。


<個別の配慮が必要な子ども>

お子さんたちは本当に様々な個性があることを、日々の診療で実感しています。
私自身も子どもの頃は、車や岩石や星の名前に熱中したり、友達と一緒にいるより読書と空想が好きで、医師になった今から思うと、ちょっと難しい子だったと思います。

個性の際立ち方によっては、現在の保育園・幼稚園や学校教育の枠に合いにくいお子さんがおられます。
社会への適正というものは時代や場所によって変わってゆきます。お子さんの個性が現在の環境にうまくマッチしていないからといって、良し悪しの価値判断を単純に当てはめるのは適切とは言えません。
小児科医としてお子さんの成長を見ていると、むしろ短所と見えたものが将来の長所に替わってゆくことがあることを実感します。

以前は、集団教育の枠に入らないで結果として進路から遅れるお子さんを、「障害」と位置付けていました。
現在は教育と医療では障害という序列をつける考え方はやめて、「個別の配慮(支援)が必要な子ども」と捉えるようになりました。
理由は、障害はお子さんと保護者を傷つけるレッテルとなることがあること、障害よりも個別性と捉えた方がお子さんの多様なニードにより的確に対応できること、その結果よりよい教育と社会生活の成果が得られることがわかってきたということです。
当院でも、小児科医療という立場から、お子さんの適正に合わせた集団生活や学習のスキルを得ていただくために、発達や集団生活の相談をお受けしています。


<特別支援教育とは?>

特別支援教育とは、お子さんの多様な個別性に合わせた教育システムのことですが、普通学校に併設される特別支援学級(知的、情緒)、特別支援学校(この地域では印旛、我孫子、松戸など)があります。
他にも不登校児童などのための適応指導教室などがあります。

個別性とは本来は障害や遅れではないはずですが、現在の支援教育はまだ障害の枠組に止まっていて、発展途上にあります。
現場の教師がこの制度がまだ不十分なことを一番よくわかっておられます。
しかし最近では、多様な個別性や障害のあるお子さんも通常のお子さんと同じ社会の一員であって、一緒に教育を受けるのが本来の姿であるとの考えが取り入れられるようになりました。これをインクルーシブ教育(ノーマライゼーション)といいます。
この考えで、現在は個別支援教育でも、通常学級のお子さんと一緒の学習機会を持つ機会(交流学級)を出来るだけ持つ制度になっています。


<特別支援教育の目的>

1)個別性に合わせて社会生活のスキルと教育を学ぶ
2)社会生活への自信をつける。将来の不適応を予防する
3)「頼る力」をつける

1)は上に述べたことです。

2)は集団生活や社会生活に、明るい前向きな気持ちを持ってもらうことです。
特別支援教育が適切と思われるお子さんの中で普通学級に在籍した結果、学業や友人や教師との関係の問題を抱えてしまったり、不登校になってしまうお子さんはめずらしくありません。
個別性はときに集団から浮き上がる結果となって、学校生活の適応が困難となることがあります。
子ども時代に抱いた社会への否定的感情は将来の進路に大きな影響をおよぼします。
社会生活と学業に不可欠な「今を幸せに生きること」のために特別支援教育を選ぶことがあるのは、大切な目的です。

3)人間が生きてゆく上で「自助」と「共助」の他に「頼る力=助けられる力」は不可欠です。私自身の経験では、自分1人で成し遂げたことよりも人にしてもらったことの方がすっと多いことに気づきます。おそらくほとんどの人もそうではないでしょうか?上手に助けられる力をつけることは、経験しないとできません。
特別支援教育の目的の1つに「頼る力」をつける役割があります。


<でも特別支援教育への抵抗がありませんか?>

私は印西市の就学指導委員を務めさせていただいています。
秋には新年度に向けて、お子さんの個別性に配慮した学級編成の会議を行います。
最近は自ら特別支援教育を希望される保護者が多くなりましたが、中には普通学級を希望される方がおられます。
理由は次のようなことになるようです。

1)我が子は障害者ではない、「障害」というレッテルを貼られたくない
2)同じ地域社会の一員として普通教育のお子さんと一緒が良い
3)特別支援教育に入ると普通学級に復帰できなくなる
4)特別支援教育に入ると将来の就職にマイナスになる
5)普通教育で学ばせた方が教育効果がある
6)我が子のIQは正常なので特別支援教育の対象ではない
7)現在の特別支援教育には不満がある
8)今の日本の教育(普通学級と特別支援教育のどちらも)は我が子には適さない

これらのすべてに満足のいく答えはありませんが、3)、4)、5)については特別支援教育が普通教育より優ることが多いと言えます。
個別支援のほうがより少人数でお子さんの理解・到達度に合わせた教育が出来るので、普通学級より教育効果は高くなります。
到達水準が十分になったら、その時点で普通学級に編入になりますので、結果的に追いつくのはより早くなります。
現在は、教育委員会は原則普通学級を勧める方針ですので、理由なく支援学級に留まることはありません。もしも学力が通常水準に達しなかった場合に特別支援高校に通学する場合がありますが、その場合は学校が企業と強力な連携がありますので、大企業などの障害者枠での就職は一般高校よりかえって有利になります。
6)のIQが正常(それ以上も)の場合は、集団生活への適応困難は学力以上に重大なことがありますので、個別の方がより適していると判断した結果です。交流学級も取り入れて徐々に普通学級を目指します。
7)と8)のようなケースでは次のフリースクールと関連します。


<フリースクール>

発達のことで当院を受診されるお子さんの中に、最近フリースクールに通われる方がいらっしゃるようになりました。
現行の日本の集団教育になじまないとおっしゃられるお子さんや不登校のお子さんの中には、フリースクールを選ばれる方がいらっしゃいます。
印西市でも複数のフリースクールが活動されています。印西市議会の中にも、フリースクールの支援者が複数おられます。
今後多様な教育ニードにお応えするために、このような活動が広がることを願っています。

posted by kuyama at 13:30| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月09日

つらいお腹の症状 〜過敏性大腸症候群のお話<くやま小児科だよりNo243/2020/11>

9月号で便秘を取り上げ、院内にも印刷しておいたところ、多くの方がお持ちになったようです。
お腹のトラブルは誰にでも起こりますが、日常生活に大きな影響を及ぼすなど、大変つらいものもあります。
今月は過敏性大腸症候群を取り上げてみました。
どんな症状なのでしょう。

<腹痛を繰り返す6年生の男子>
春から週に2〜3回腹痛を繰り返すと、受診されました。
突然授業中に強い痛みが出て、保健室で休むことを繰り返していたので、大学病院を紹介して専門的な検査を受けましたが、異常は見つからず、最終的に過敏性症候群の診断となりました。当院で薬を替えて痛みが減り、一緒にあった頭痛も改善しました。

<電車に乗ると下痢と腹痛の中学生>
電車通学で、毎日トイレ下車しなければいけない中学生の男子が来院しました。
電車のほか、テストなど、トイレに行けない時に限って下痢をもよおしていました。
下痢型の過敏性腸症候群と診断して投薬し、下痢はほぼ消失しました。

<慢性便秘に悩む女子中学生>
コロナで休校になってから便通が週に1〜2回に減って来院しました。
朝方までラインをして昼近くに起きる生活になっていた生活習慣を、時間をかけて戻して便秘が良くなりました。

<過敏性腸症候群とは?>
腸にはっきりした原因が見つからないのに、便秘や下痢や腹痛が数ヵ月以上続く病気で、腸の動きの異常によって起こります。
便の形状で4つに分類されます。
硬い便が優位の「便秘型」、軟便・水様便が優位の「下痢型」、硬い便と軟便・水様便を繰り返す「混合型」、そしてどれにも分類されない「分類不能型」です。
よく伴う症状として、頭痛・胸痛などの痛み、不眠症やうつ症状などの心の症状、頻尿などの緊張症状があります。
命に関わる病気ではありませんが、生活リズムを乱したり苦痛や心の症状を起こして、社会生活に大きな影響をおよぼすことがあります。

<原因>
「消化管の運動異常」と「内臓知覚過敏」、そして「心理的要因」の3つが主な理由と考えられています。
腸を動かす自律神経は、心の状態と深い関係があります。過敏性腸症候群のきっかけに、ストレスや生活リズムの乱れで自律神経がバランスを崩すことがあります。紹介した中学生のように、下痢型はトイレに行けない時に限って増えることが多いのも、これが理由です。
実は私自身も高校受験のテストの真っ最中に経験したことがあって、忘れられない思い出です。
他には腸内細菌の乱れ(食事の偏り、胃腸炎)、ストレス、消化管アレルギーが原因となることがあります。

<医療機関受診の目安>
1〜2ヶ月以上症状が続いて生活に支障が出るようでしたら、我慢をしないで受診することを勧めます。
過敏性症候群の型に合わせた治療を行ないます。症状が強いときには、深刻な病気が隠れていないかを確認します。

<治療>
1)まずは日常生活の心がけが基本
うつ病や不安症状は、この病気のきっかけになったり悪化の原因となります。
「内臓知覚過敏」も気持ちの敏感な反応と関連があります。
ストレスへのこだわりを避けたり日常生活でリラックスを保つ心がけが、治療にも予防にもなります。生活リズムの乱れや夜型生活を避けるのも有効です。薬物治療の前にまず日常生活の対策を心がけてください。

2)日常生活上の対策
規則的な食事と生活習慣、十分な水分摂取、運動、生活の楽しみ
暖かい人間関係、周囲の理解や励まし


3)心理療法:認知行動療法、リラクゼーション
この治療は、心療内科や精神科などで行います。

4)薬物治療
セレキノン(下痢、腹痛、便秘)、イリボー(下痢)、アミティーザとリンゼス(便秘、腹痛)
プロビオティックス(ビフィズス菌や乳酸菌:ミヤBM、ビオフェルミンなど)
漢方薬:半夏瀉心湯(腹痛)、桂枝加芍薬湯(下痢、腹痛)、大建中湯(便秘)
抗アレルギー剤

以上を型や症状の程度に合わせて使い分けます。

お腹は生活習慣や心のありようで、不調をきたしやすいものです。
身体からのメッセージと受け止め、振り返ってみることも必要かもしれません。
posted by kuyama at 08:49| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月10日

2020インフルエンザ予防接種について(10/10更新)

(10/10更新)
単独接種予約の追加分はいっぱいになりました。
この後は、キャンセルがあれば予約できます。

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(10/09更新)
単独接種の追加の予約受付を本日正午(12:00)より行います。
受付は、予約ステーション(インターネット)からのみとなります。

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(9/24更新)
9/24の受付分は、すでに予約が一杯になっております。
10月上旬ごろ、追加の受付ができる予定です。決まり次第こちらでお知らせします。

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(9/19更新)
<単独接種予約開始のお知らせ>

9月24日(木)より、インターネット予約を開始します。
予約ステーションの「一般予防接種予約」の下にボタンが設置されます。

10月以降、ワクチンの供給状況により追加枠が出る場合はこちらでお知らせします。

★予約枠は限られています。受付にお電話をいただきましても対応はできません。
★単独接種では2回の接種が同時に予約できます。
ただし、当院では少しでも接種の機会を増やすために健診や同時接種でもお受けしているため、システム管理上、1回目を接種した方への2回目の接種枠を保障することはできません。

当初の予約が一杯になっても、キャンセルにより予約できる場合があります。
なお、単独接種に限り、接種当日午前10時までにお電話いただき、その日にキャンセルがあればお受けできます。

ご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。

以下のご説明も、必ずご確認ください。

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(8/24更新)
今シーズンも、例年と同様に接種を行います。

●対象:生後6ヶ月〜13歳未満の方
●料金:1回3,500円(税込)
●13歳未満は、2〜4週間(多少過ぎても可)あけ、2回接種が推奨されています。
●接種期間(予定)
・単独接種:10月5日〜12月5日、1回目は11月21日まで。火、金、土の午後診療前、水午前の後半に行います。
・同時接種:10月5日〜12月29日、1回目は12月15日まで
      (乳児健診で接種する場合もこちら)

<単独接種とは?>
・インフルエンザワクチンのみ受ける方を対象に、専用の時間帯を設けて集団接種形式で行います。
・今年は密集を避けるため、時間ごとの人数を例年より少なくしています。
・単独接種は、当院にカルテのあるお子さんに限らせていただきます。

<同時接種とは?>
・他のワクチンを受ける方は、期間中はインフルエンザワクチンも同時接種で予約できます。
乳児健診の際には、インフルエンザワクチンのみでも接種できます。

・1回目を単独接種、2回目は同時接種、その逆でも接種できます。

<ご予約について>
インターネット(予約ステーション)からのみ受付けます。
・同時接種の方
接種開始日の2週間前(9/21)から順次予約可能になります。インフルエンザを選択すると、10/5以降の候補日が表示されます。
・乳児健診で受ける方
接種開始日の4週間前(9/7)から順次予約可能になります。

・単独接種の方
予約開始のご案内は、9月中旬以降、この欄でお知らせいたします。
※ワクチンの検定が9月までに行われるため、入荷の見込みが立ってからのご案内となります。
posted by kuyama at 10:03| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月05日

「おねしょ」と「おもらし」<くやま小児科だよりNo242/2020/10>

今月は「遺尿症」(いにょうしょう)のお話です。
「遺尿症」とは、子どもの尿失禁のことで、夜尿症(おねしょ)と昼間遺尿症(おもらし)があります。
トイレットトレーニングが終了した通常5歳以上に、尿失禁が1ヶ月に2回以上おこるのが診断基準です。
小児では珍しくありませんが、相談が恥ずかしくて、ほとんどの人が自分一人で抱えています。
今回の説明が受診のきっかけとなれば幸いです。
当院では火曜日午前中に腎臓専門医の森医師が遺尿症の診療も行っていますので、よろしければご活用ください。

<夜尿症について>
5歳以上で1ヶ月に1回以上が3ヶ月以上続く。とくに1週間に4日以上を頻回といいます。

・どのくらいの子どもにみられるの?
幼稚園児は20〜30%、小学校1年生は10%、中学1年生では数%です。

・どうして夜尿になるの?
身体が発育してくると、睡眠中の抗利尿ホルモンと自律神経の働きが成熟して、排尿間隔が伸びてきます。
3〜4歳になる頃には、排尿間隔は昼が3〜4時間、睡眠中は9〜10時間となります。でもこの働きの発育には個人差があるので、成熟に時間がかかる人もいるのが夜尿の理由です。またタンパク質と塩分の取りすぎも原因になります。
しかしこれ以外に、稀に腎泌尿器疾患や脊髄疾患や内分泌疾患などが隠れていることがありますので、検査で確認することがあります。

・夜尿症の多くは自然に治る?
ほとんどの夜尿症は発育の未熟が理由なので、年齢が上がるとほとんどの方は消失します。自然消失率は1年に15〜17%です。
当院では、小学校入学前は自然消失が多いことと社会生活の問題が少ないため、治療は小学生以上からとしています。

・治療法は?
1)生活指導
自然に治るのが一般なので、生活指導が基本です。
就寝3時間前の水分制限
夜間にトイレに起こさない
塩分と牛乳の制限

2)アラーム
夜尿するとアラームがなるセンサーをパンツにつける方法です。効果が高く、再発率が少ない特徴があります。

3)抗利尿ホルモン
抗利尿ホルモンを点鼻します。治療効果はやはり高く、アラームと並ぶ標準治療です。

・治療の効果は?
治療によって自然消失の2〜3倍治癒率を高め、治癒までの期間も短縮します。
それでも数年かかることが多いので、あきらめず治療を続ける必要があります。


<昼間遺尿症について>
5歳以上1カ月に2回以上をいいます。男児より女児に多いですが、頻度はよくわかっていません。
昼間遺尿症はメカニズムがよくわからないことが多く、なかには情緒や精神面が影響している場合もあるようです。

・どんな症状なの?
1)切迫症状型
トイレが間に合わないで漏らすタイプです。
2) 排尿中断型
おしっこの最中に中断するタイプです。
3)排尿回数減少型
子どもの日中の排尿回数は6回くらいが平均ですが、はるかに少ないタイプです。


・治療法は?
タイプによって治療法が異なりますが、次のようなものがあります。
1)十分な水分の摂取
2)時間を決めてトイレに行く
3)便秘を治す
4)薬物療法:抗コリン薬、交感神経抑制剤(アルファ・ブロッカー)

これらの治療法を組み合わせて、家族と本人と医療機関が根気よく協力して治療してゆきます。
お子さんの気持ちを前向きに明るく保つことも大切です。
posted by kuyama at 13:45| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月14日

異なるワクチン間の接種間隔が変わります

2020年10月1日から予防接種法の改正により、異なるワクチン間の接種間隔の制限が緩和されます。

従来は生ワクチンを接種してから27日以上、不活化ワクチンを接種してから6日以上の間隔をあけないと、次のワクチンを接種することができませんでしたが、基本的にこのルールはなくなります。

例外として、注射の生ワクチン→注射の生ワクチンの場合に限り、従来通り接種してから27日以上あける必要があります。

ただし、このルールは異なるワクチン間の接種間隔であり、同じ種類のワクチンを複数回接種する場合の接種間隔のルールは従来どおりですのでご注意ください。
例えば、ヒブは1回目から4〜8週間あけて2回目、インフルエンザ1回目と2回目は2〜4週間あけるなど。

このことにより、

1)定期接種のスケジュールの立て方には、基本的にはこれまでと変更はありません。
2)インフルエンザ予防接種は、その前後の定期接種など、ほかのワクチンとの間隔を考える必要がなくなります。
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2020年09月07日

子どもの便秘 〜受診が必要なのはどんな時?<くやま小児科だよりNo241/2020/09>

子どもの便秘 〜受診が必要なのはどんな時?
小児の便秘は小児科外来ではよく見られ、お困りの親御さんが多くおられます。心配のないもの、何か病気が隠れているかもしれないものがあります。

●どのくらい出ないと便秘なの?
1週間に2回以下が便秘の目安ですが、個人差があり、回数だけでなく他の症状の有無も大切なポイントです。

●大部分は、身体の病気が隠れていない「機能性便秘」
一般的には、機嫌が良い、哺乳や食事が順調、便が硬くない、などの時は基本的に問題ないと考えてください。

●身体の病気を疑う症状
食欲が落ちる、苦しそう、機嫌が悪い。
とくに以下の症状はポイントです。
 
1)黄色信号yellow flag
乳幼児以降の便漏れ、排便の我慢、肛門の痛み、肛門の出血、経過が長い(2〜3ヶ月)、トイレが詰まるほどの太い便

2)赤信号red flag
体重が減る・成長障害、繰り返す嘔吐、血便、便秘後の下痢、お腹が張ったり腫瘤が触れる
これらの症状があったら、受診してください。とくに赤信号は要注意です。

●機能性便秘は理由がある
子どもには、便秘になりやすい3つの時期があります。

1)食事の移行期〜乳児期
母乳やミルクが便の成分になる固形物を含まないため、数日から1週間出ないことがあります。
機嫌がよくて哺乳が良好なら、4〜5日くらいまでは受診を待ってもよいです。
また、離乳食が始まってからの便秘は、便が固形物を含んで硬くなるが、まだ排便の筋肉の協調運動が上手にできないのが理由です。
こちらも、器質性の病気を疑う症状がないときは、しばらく受診を待ってよいでしょう。

2)トイレットトレーニングの時期〜乳幼児期
排便のための協調運動がまだ育っていない時期にトレーニングを急ぐと、排便が苦痛になってしまいます。
その結果便が硬く、排便痛を伴うようになって、うんち嫌いの悪循環を起こすことがよくあります。
排便を嫌がったり、止めたり、立ってうんちをするようなら受診してください。

3)学校生活の始まり〜学童期
学校で排便するのが嫌いな子どもは多いです。
学校生活をきっかけに便秘になるお子さんがよくいます。
音や臭いで排便を友達に知られたくないのが理由です。

●機能性便秘も習慣になるのは要注意
機能性便秘でも放置すると、便意を感じにくくなったり、腸が膨らむなどして、慢性便秘となることがよくあります。
1〜2ヶ月続くようなら、受診してください。

●対策と治療

1)バランスのよい食事、適度な運動
食事は、繊維質を多く含んだ食べ物(野菜、海藻など)が有効です。
粉末寒天は手軽でお勧めしています。ご飯と一緒に炊いたり、汁物に入れたりできます。
規則正しい生活、身体を動かすことも大切です。

2)トイレットトレーニングを強いない
嫌がるようなら無理強いしないことがコツです。
しだいに排便の筋肉の協調運動ができるようになるのを待って、成功体験を味わわせるように行ってください。

3)規則正しくトイレに座る
便意があってもなくても、1日1回はトイレに座る習慣をつけてください。
排便時の姿勢も大切です。直立して座るのではなく、少し前かがみになってみましょう。
直腸と肛門の角度がゆるやかになり、便が出やすくなります。
足が床に着かないお子さんは、台座などを使うと安定します。

4)受診と薬物治療
器質性の病気を疑う症状があったり、習慣化しそうになったら、ためらわず受診してください。
薬物治療が数種類選べますので、症状に合わせて使い分けます。

5)心理面の配慮
排便が苦痛にならないよう、叱ったりせずに、うまくいったときには一緒に喜んであげましょう。
いろいろな側面から、ご一緒に考えていきましょう。
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ロタワクチンを受ける方へ(09/07)

令和2年10月1日から、ロタワクチンが定期接種(公費負担)になります。
令和2年8月1日以降に生まれたお子さんが対象です。

ロタウイルスによる胃腸炎を予防する生ワクチンです。
シロップ製剤を飲ませます。

誰もが一度はかかる感染症ですが、感染力が強く乳児がかかると重症化しやすいためワクチンが開発されました。
「ロタリックス」「ロタテック」の2種類があり、当院ではどちらも採用しています。
効果はほぼ同等で、どちらを選んでも違いはありません。
途中でワクチンを変更することはできません。
以下の説明をお読みになり、どちらかをお選びください。

このワクチンは対象月齢になったらヒブ、肺炎球菌、B型肝炎(自費)と同時に、早めに受けることが最も大切です。

1)接種方法
<共通>
初回接種は生後2ヶ月〜生後14週6日までに行います。

<ロタテック>
生後6週間(当院では生後2ヶ月)〜32週の間に、4週間以上あけて3回。

<ロタリックス>
生後6週(当院では生後2ヶ月)〜24週の間に、4週間以上あけて2回。


2)ロタリックスとロタテックの比較
・効果、副反応の発現:ほぼ同じ。
・接種回数 ロタリックス:2回、ロタテック:3回
・接種終了 ロタリックス:生後24週、ロタテック:生後32週
・含まれる株(型)の数 ロタリックス:1、ロタテック:5
(実際は交差免疫により、両者の効果はほぼ同等となります)

3)自費の場合の費用(同時割引後、同額です) 
ロタリックス1回13,500×2=27,000円
ロタテック 1回 9,000×3=27,000円

自費ワクチン問診票・説明書ダウンロード

※ロタウイルス胃腸炎、ワクチンスケジュールについて
 VPDを知ってこどもを守ろう

posted by kuyama at 00:00| 予防接種ご説明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月01日

当院の新型コロナ対策の現状<くやま小児科だよりNo240/2020/08>

新型コロナウィルスとの闘い(お付き合い?)は長期戦になりそうですね。
いろんな場所で様々な工夫がされて、少しでも通常の活動が継続できるようにと、みんなが頑張っているのだと思います。
当院でも、少しでも皆さまの要望にお応えすべく対策をとっていますので、どうぞご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

●隔離について
発熱のある方は一般の方と隔離して、駐車場(車に乗ったまま診察)と院内の複数の隔離室で対応しています。
天候や患者さんの状況によって場所は使い分けています。
発熱や咳の強い場合は、通常通り予約した上で、駐車場に到着しましたらお電話をお願いいたします。

●待合室と予約人数
当院の待合室は比較的広い方だと思いますが、長椅子を減らして配置を変え、絵本などは撤去しています。
また3密を避けるため、健康なお子さんばかりの予防接種も含め、時間あたりの予約人数は通常より少なくしています。
一斉休校の時期は感染症も少なく、それで問題はなかったのですが、この頃は夏カゼの流行で受診を希望する方が多くなりました。
診療開始前に既に予約が埋まってしまうことがあり、たいへん申し訳なく思っています。
皆さまと職員の安全のため、ご理解ください。

●職員の防護策
マスク、ゴーグル、フェイスシールドを使用しています。
発熱者への対応のときにはガウンを使用することがありますので、ご了承ください。
また、受付にはビニールカーテンを設置しています。

●消毒と換気
消毒は定期的に診察室や備品に行なっています。
窓は天候や季節にかかわらず、全室開けています。
冷暖房の設定に配慮していますが、これから猛暑の日などは、十分涼しくはならないかもしれません。
ご容赦ください。

●新型コロナ感染が疑われる患者さんへの対応
当院では現在新型コロナウィルス検査は行なっていません。
疑いのある方は、当院での診療は行わず、検査のできる医療機関にご紹介しています。(日本医科大学千葉北総病院、国際医療福祉大学成田病院、成田赤十字病院など)
迅速に、適切に対応してくださっています。

●予防接種や乳児健診はいつもどおりに
現在、日本中で予防接種の接種率が下がっていて、小児科医の間では今後の麻疹、風疹の流行や乳幼児の髄膜炎の増加が心配されています。
予防できるワクチンのある感染症(VPD)なのに、ワクチンを受けない、これは避けていただきたい行動です。
感染症は新型コロナだけではありません。そこにばかり注意を向けず、予防接種は積極的に受けましょう。
健診は、発達のチェックや病気の早期発見のために大切ですので、こちらもぜひ予定通りにお受けください。

当院では、健診や予防接種は専用の時間帯を設けて行っています。

●皆様へのお願い
お子さんは近づいて大声でしゃべったり備品などに触れることがあります。
お気づきになられた保護者の方はご注意ください。
また、受診の際には、院内への付き添いの方は原則として1名でお願いしております。ご理解とご協力をお願いいたします。
posted by kuyama at 09:00| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする