2020年06月10日

乳児健診のご案内

育児をしていると、さまざまな疑問や心配がわいてくるものです。
健診では、発育発達、健康のチェックはもちろん、そのような子育ての疑問や心配をご一緒に考え、よりよい育児を応援する場にしたいと願っています。

・予約方法:6月25日よりネット予約になりました。

・千葉県在住の方で、公費無料券(母子手帳別冊)対象月齢は、無料。
・自費料金:4,400円(税込)
・その他持物や問診票などは、予約ページでご案内しています。

<乳児健診はいつ受けたらいいの?>

千葉県では乳児期の健診は個別(医療機関で受診)で2回、公費で受けられるようになっています。
それ以外は自費となります。

基本的にはいつ受けてもよいのですが、特に心配事がなければ、公費で2回受ける場合のおすすめの時期は以下の月齢です。
発達の節目であり、離乳食や生活面でのご相談にも適しています。

・公費無料券 3〜6ヶ月:4ヶ月ごろ
・公費無料券9〜11ヶ月:10ヶ月ごろ


公費健診で問題がなく、その後も発達や育て方などの心配がなければ、あとは自治体で行われる子育て相談、離乳食教室や歯科健診などで、乳児期の発達や子育てのフォローアップは十分でしょう。

公費以外の月齢でご希望の場合は、当院では自費で7〜8ヶ月、12ヶ月健診も行っています。

その後は、市町村の1歳6ヶ月児健診、3歳児健診(集団形式)を受けましょう。
posted by kuyama at 09:47| 診療のご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月31日

「コロナ流行」と子どもの心<くやま小児科だよりNo238/2020/06>

「コロナ流行」と子どもの心    

「コロナ禍」と言われる中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
少しずつ社会が動き出していますが、まだまだ先は見えませんね。
園や学校に行き、お友だちに会い、外で遊ぶ、など今までの当たり前の生活が一変してしまったことは、子どもたちの心に少なからず影響を与えていることでしょう。
これから少しずつ集団生活も再開されますが、以前の日常が戻るには時間がかかると思われます。


<子どもや親は、どんなふうに感じている?>

国立成育医療研究センターでは、そんな親子にアンケートを行いました。
その結果からも、親と子のどちらにも大きな影響を与えていることがわかります。
コロナ×こどもアンケート 中間報告
コロナ×こどもアンケート こどもたちの生活とこころの様子(教育機関向け)

専門家は、「子どもの心の変化に気づいてあげて」「子も親も悩みを抱えこまないで」「誰かに伝えて」「自分に合ったお気に入りのストレス解消を見つけて」とアドバイスをしています。


<小児科外来では、こんなケースも>

●咳が止まらない、小学2年生男の子
3月初めから1ヶ月咳払いが止まらない、と来院。
普段好きだったスポーツができなくなって日常生活が乱れるようになり、元気も落ちてきているとのことでした。
呼吸状態は正常で、身体の問題はなく、喘息の持病もありません。
咳は親が注意すると増えますが、遊んでいるときや就寝時はなく、「咳チック」と診断しました。

●腹痛と頭痛が2週間続く、小学4年生の女の子
身体の以上は見つかりませんが、食欲がなく、表情も暗く、心理的な要因による症状と判断しました。

●急に乱暴になり弟を叩くようになった年少さん
問題行動が出ているお子さんもいます。


<子どもの心の問題は、身体に現れることも>

身体の症状を訴えますが、診察や検査ではそれに見合った所見がありません。
思春期以降は大人と同じように、うつ病などの心の症状で診断がつくことが多いですが、このように小学生くらいまでは身体の症状として表現されることが多いです。
専門的には「身体表現性障害」と言い、子どもは大人と違って身体と心が分かれていない(未分化)ことと、心の病気と自覚できないこと、が主な理由です。


<子どもの心にどう配慮したらいいでしょう?>

親自身も大変な状況ではありますが、子どもは「辛い」と自覚できない代わりに身体や行動に現れることを理解し、否定することなくまず受け入れてあげましょう。
その上で、

 ・話をじっと聴く。
 ・答えを出さなくても良い。
 ・できないことより、できる小さな一歩を探そう。

ご参考になればさいわいです。

今、みんなが様々な大変さや困りごとをかかえて、悩みながら暮らしていると思います。
気になることがあれば、どうぞご相談ください。
posted by kuyama at 14:12| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

新型コロナ流行期の受診について<くやま小児科だよりNo237/2020/05>

小児科に行ってもいいの?
〜新型コロナウィルス感染症流行期の受診について

4月末現在、緊急事態宣言も延長されようとしていて、ご不安やお疲れも出てきているのではないでしょうか。

医療機関の受診も、迷うところのひとつですね。
お知らせブログでもこの時期の子どもの受診についてご案内していますが、当院の感染予防対策や受診の際のお願いも含めて、詳しくお話したいと思います。


<この時期の小児科の受診の目安は?>

いつもお伝えしている、夜間休日でも受診するべき目安と同じです。
(ただし濃厚接触者や健康観察対象者である場合は、まず地域の帰国者・接触者相談センターへTELを)

 ・熱が4日以上続く。(生後6ヶ月未満は1日以上)
 ・呼吸が苦しい。
 ・長引く咳(2〜3週間以上)
 ・嘔吐を繰り返す、下痢に血が混じる。
 ・日常生活や睡眠が妨げられる。
 ・水分が摂取できない、尿量が減る。
 ・ぐったりする、顔色が悪い。

具合が悪い方は受診を我慢せず、来院してください。
コロナのことについ目が向きますが、川崎病や通常の肺炎と診断し入院していただいたケースもあります。
熱や咳のある方は、通用口側に車を止めていただき、適切な感染防護のもとで診察しますのでご安心ください。

感染症以外でも、保護者が必要と思われた場合、ご不安があるときは控えずに受診してくださいね。


<予防接種や健診は「不要不急」ではありません!>

予防接種は、その感染症にかかりやすい年齢になる前に接種しておくことが重要です。
学会や厚労省も、極端な制限によって予防できる他の重要な病気の危険性にさらされることを避ける必要があるとの見解を出しています。
これまで通り接種できる年齢(月齢)になったら速やかに
接種するようにしましょう。
健診も、月齢ごとに必要な発達のチェックや病気の発見という大切な役割があります。通常通り4ヶ月健診と10ヶ
月健診を受けてください。
なお当院では、専用の時間帯を設けて行っています。


<当院の対策>

受付やトイレに消毒液の設置
待合室:予約人数を分散させ、席数を減らし、十分な間隔をあける、隔離室の使用
換 気:全方向の窓を開けて換気
消 毒:待合室、診察室、トイレなどの適宜消毒

なお感染症以外の方を診察する場合も、医師や必要なスタッフは防護用具を身につけています。ご了承ください。


<皆さまへのお願い>

・不急の受診は避けてください。
・必要な受診は控えないでください。
・感染症(熱や強い咳、嘔吐、下痢)の方は、通常通り予約した上で、受診前にお電話ください。

・院内へは最小限の人数で
 患者さんと保護者1名でお願いします。(兄弟は止むを得ない場合だけ)

なお現状では混み合うことはありませんが、お急ぎでなければ、午後の時間帯の方がより空いています。

大変な日々ですが、お互いにがんばりましょう**
posted by kuyama at 15:51| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月06日

新型コロナ流行期の受診について(4/27)

(4/27)
発熱、咳の強い方は、原則として車中でお待ちいただき、医師が出向いて診察を行っています。
建物後ろ側の、通用口付近に駐車していただきます。
ご協力をよろしくお願いいたします。

--------------
(4/6)
毎日の情報に、皆さまも不安を感じておられることと思います。

<当院の対策>
消毒液の設置、室内の消毒や窓を開けての換気を行っているほか、予約人数が分散するよう工夫し、待合室では距離をおけるよう、必要時は隔離室や車での待機などもしていただけるよう、対策を講じています。
絵本、お絵描き道具は当分お休みです。(子どもたち残念がっています、ごめんね)

また、予防接種や乳児健診は、専用の時間帯を設けて行っており、こちらも、従来よりも時間あたりの集中を避けるようにしました。

<予防接種は遅らせてもいい?受診の目安は?>
日本小児科学会の提言では、
「極端な制限によって予防できる他の重要な病気の危険性にさらされることを避ける必要があります。今後も数か月単位での流行が想定され、その間に乳幼児健診や予防接種を回避するデメリットは大きいと考えられます。実施にあたっては、いつも以上の配慮が必要になりますが、保護者と実施者が協力し可能な限り予定通りに実施すべき」とされ、厚生労働省からも同様の通達が来ています。

予定通りに進めていきましょう。

その他受診の目安など、こちらにわかりやすくまとまっていますので、ぜひご活用ください。
佐久医師会パンフレット
日本小児科学会

<慢性疾患の方へ>
2月下旬より長期処方を行っておりますが、次回処方のみ受ける方は通常どおりご予約の上、「必要な薬のリスト」をお持ちください。
心配な症状がある場合は、ご本人の受診をお願いします。


公的な信頼できる情報をもとに行動しましょう。
そしてこの良い季節、外の空気を吸って気分転換しましょう。
お互いにがんばりましょう。

(4月6日現在の情報をもとにしています)
posted by kuyama at 10:02| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月25日

早めの対策を!子どもの花粉症<くやま小児科だよりNo236/2020/01>

もうすぐ花粉症の季節がやってきますね。
日本では3人に1人とも言われ、子どもも2、3歳からみられます。

大切な心がまえは2つ。

1)症状が出始める前から対策を!
 先手必勝です。

2)対策の第1は、浴びる花粉を減らすこと!
 症状を和らげ、薬も減らすことができます。


<浴びる花粉を減らすには?>

眼 :花粉症対策メガネ、コンタクトは外す、洗う(しかし症状が強くなったら勧められません)
鼻 :マスク(しっかり鼻の周囲をおおう)、鼻の入り口にワセリンを塗る
全身:洗顔、洗濯物や布団は室内干し、花粉がつきにくい上着、外出から帰ったら衣類を玄関で脱ぐ、外出を減らす

花粉症対策メガネは抵抗のあるお子さんが多いですが、一番効果があります。お子さんが嫌がってもぜひお勧めください。
鼻の入り口にワセリンを塗る方法は、花粉を鼻に入れない効果があります。


<症状に合わせたお薬>

内服薬
抗ヒスタミン剤、ロイコトリエン受容体拮抗薬、ステロイド(重症の場合のみに短期間限定)

外用薬
眼(アレルギー性結膜炎):点眼薬(抗ヒスタミン剤、ステロイド)
鼻(アレルギー性鼻炎):点鼻薬(抗ヒスタミン剤、ステロイド)
皮膚(花粉症皮膚炎):ステロイド軟膏


<眼を傷つけないことが大切!>

眼がかゆいと、お子さんはがまんできずに眼をこすります。
目をこすり続けると角膜に傷がつきます(角膜外傷)。
角膜の傷は皮膚と違って治りにくく、繰り返しているうちに外傷性白内障(角膜が白く濁る)になると、視力障害が残ってしまいます。
繰り返し目をこすっていたら、放置しないで花粉症対策メガネをつけた上で医療機関を受診してください。


<根本的な治療もあります>

免疫療法といって、アレルギー体質に働きかけてアレルギー反応を抑える治療法です。
上にあげた対症療法と比べて、より根本的な治療法です。
免疫療法はアレルゲンを体に入れる治療です。
以前は皮下注射で行われていましたが、現在は口(舌下)からの「舌下免疫療法」が主流です。

舌下免疫療法ってどんな治療?
アレルゲンエキスを舌の下に入れて、しばらく待った後飲み込みます。
エキスは現在スギとダニの2種類がありますが、ここではスギだけご説明します。

薬剤名)シダキュア(スギ)
対象年齢)原則5歳以上、アレルギー検査でスギ陽性の方。
効果)根治(完全治癒)は20%、効果あり(軽くなる)は80%。
副反応)人工的にアレルギーを起こさせるので、50%くらいはある程度のアレルギー(花粉症)症状が出ます。
薬の量を調節して、治療を続けます。

効果が出るまでに3週間〜3年、原則3年間は続けます。根気が必要です。

花粉症シーズンが終わってから始まるまでの期間に、治療を開始します。


繰り返しになりますが、症状を少しでも楽にするためには、症状のスイッチが入る前の「早めの対策」が大切です。
また薬を使っているからと、花粉からの防護がおざなりになるのは本末転倒。
少しでも楽に、薬を最小限ですませるためにも、原因である花粉を遠ざける工夫をして、この季節を乗り切っていきましょう。 
posted by kuyama at 12:11| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月06日

自費料金表

(2020年11月10日現在、1回あたり、税込)

<任意予防接種>
おたふくかぜ  5,500円
ロタリックス 14,000円
・ロタテック 9,500円

※自費ワクチンは公費化が実現していないだけで、重要性は他と変わりません。
当院では、他のワクチンと同時接種される方には上記金額から500円を割引きます。(インフルエンザを除く)
公費+自費、自費+自費どちらの組み合わせでもかまいません。

※定期接種の期間を過ぎた場合の自費料金は、お問合せください。

<公費対象外月齢の健診>
・乳幼児健診    4,400円

<文書料その他>
複雑な様式、英文の場合は別途申し受けます。

・健康診断書   3,300円(検査があれば別途自費)
・一般診断書   3,300円
・証明書      550円

・感染症療養報告書 無料(市町村の様式)
・インフルエンンザにおける療養報告書 無料(市町村の様式)
・治癒証明書(園学校の様式)無料 🆕

・診察券再発行   100円

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・子宮頸がんワクチンは行っていません。
posted by kuyama at 09:10| 診療のご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月01日

はじめての方へ

当院のブログをお訪ねくださり、ありがとうございます。
医師はどんな人?
どんな治療方針なの?

よくあるご質問
予約が入らない
どんな準備をしていけばいいの?

他、当院を初めてご利用になる前に、お読みいただければさいわいです。
くやま小児科医院のページ

◆診療時間
月火木金 午前9時〜12時、午後3時〜6時
水    午前9時〜12時(健診・予防接種のみ)
土    午前9時〜12時、午後2時〜5時

月火木金 午後2時〜3時 乳児健診、予防接種

※乳児健診、予防接種の時間帯は、都合により変わることがあります。

※火午前は一般外来:森一越医師、健診相談:院長の2診体制です。

休診・・水午後、日、祝 


◆診療のご予約について
★インターネット予約をご利用ください。
 予約ステーションはこちら

★一般診療は、自動電話 18603-4580-8221でもOKです。


「予約時間」はあくまでも時間帯の目安です。
診療は、内容によって順番が前後したり、時間がずれこむことがございます。
この「予約」は、同じ時間帯に受診が集中することを避けるため、時間の割り振りを行っているものです。
その時間に診察をお約束するものではないことを、あらかじめご了承下さい。

0476-80-9611(受付)
0476-80-9612(FAX)

当院の各種問診票ダウンロード
自費料金表

千葉県印西市竜腹寺350−2
最寄り駅:北総線 印西牧の原
千葉ニュータウン・滝野地区隣接
駐車場完備


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posted by kuyama at 15:49| 診療のご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

森一越医師のご紹介☆

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森 一越(もり かずえつ)医師

聖隷佐倉市民病院 小児科部長。
おもな専門分野は小児一般、小児腎臓病、小児膠原病。
鳥取県のご出身で、三男のお父様でもあります。

メッセージを頂きました。
「子育てで困ったことでもご相談ください。一緒に子供を見ていきましょう。
どうぞ宜しくお願い致します。」


くやまより
印旛市郡小児初期急病診療所の当直業務や、地域での勉強の機会を通じて長らくおつきあいがあります。
熱心で温かいお人柄で、この地域のため力になっていただけることを大変嬉しく思っています。
カヤックなどのアウトドアスポーツ、病院では合唱ボランティアの指導など、ご趣味も幅広いとお聞きしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

火曜日の午前中は2診体制で、院長は、健診、気管支喘息の治療ガイダンスや、特に時間をかけてご相談が必要なお子さんを中心に診療を行います。
posted by kuyama at 07:57| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月25日

乾燥とスキンケアのお話<くやま小児科だよりNo235/2019/11>

これからの時期は、乾燥して肌荒れが起きやすい季節ですね。
最近は、肌の健康には「保湿」、という考え方が一般の方にもよく知られるようになりました。
今月はスキンケアのポイントと、スキンケアがアレルギーの予防にもつながるというお話です。

<赤ちゃんのお肌の特徴>

乳幼児の肌は弾力がありプルプルしていますが、皮脂の分泌が少なく表面はとても乾燥しやすいです。
さらにバリア機能が未熟なので、乾燥して肌が荒れると刺激物が侵入しやすくなって、繰り返し炎症を起こすことが多くなります。
冬のスキンケアのポイントは、「刺激から肌を守る」と「保湿」です。

<刺激から肌を守る>

刺激から肌を守るためには、洗い方と衣類に注意です。
洗い方は、添加物の少ないせっけんをよく泡立てて、手でやさしく洗ってください。
衣類は「ちくちく」「ごわごわ」しない、柔らかい材質を選びましょう。

<保湿がとにかく大切>

荒れた肌は、刺激に弱く水分も蒸発しやすくなります。
かゆみが出て掻くことでさらに荒れ、悪循環に陥ります。
保湿剤でしっかりバリアを補い、肌を守りましょう。
保湿剤選びは、夏は伸びがよくさらっとしたローションタイプのものが好まれますが、冬はべとつくくらいの保湿効果の高い「軟膏」がよいでしょう。

<保湿剤の使い方>

保湿剤は「取れたら塗る」がポイントです。
回数を多く塗ることです。
特に手や口のまわりなど、よく洗ったり拭き取ったりする場所は、その都度何度でも塗るようにします。
少しテカテカする程度に厚めに塗るのも大切です。
目安は、大人の人差し指の先から第1関節までの部分に軟膏をチューブから出し、大人の手のひら2枚分の面積に塗ると適量になります。(Finger Tip Unitといいます)
ステロイドをはじめどんな軟膏にも当てはまりますので、覚えておくと便利です。

<ステロイド軟膏が必要なことも>

炎症がおさまらないときには、保湿剤の他にステロイド軟膏が有効なことがあります。
ステロイド軟膏はアトピー性皮膚炎にかぎらず、炎症のある湿疹にも有効です。
ステロイド軟膏の使い方のポイントは、すっかりよくなるまで使い続けることです。
少し炎症が軽くなったら中止する使い方が多いですが、すぐに止めると炎症を繰り返してかえって使用量を増やすことになります。
よくなるまでは集中して使い続け、やめてよいかの診察を受けましょう。

<アトピーの予防のためにもスキンケアを>

アトピー性皮膚炎は、以前は食物アレルギーが主な原因と言われていました。
しかし研究が進んだ現在は、皮膚のバリア機能の異常が主な原因で、食物アレルギーは関係ないかあっても脇役と考えられるようになりました。
つまり、傷んだ皮膚から食物やダニなどアレルゲンが侵入してアレルギーが起こるるのです。
現在では、食物アレルギーはアトピー性皮膚炎の「原因」というより「結果」であることがほとんどと考えられています。このように皮膚を通してアレルギーが起こることを「経皮感作」といいます。
乳幼児の荒れた肌によいスキンケアをすることは、この経皮感作を防ぐためにも大切なのです。
posted by kuyama at 00:00| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月24日

必ず使おう!チャイルドシート <くやま小児科だよりNo234/2019/10>

自動車の運転者は、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。(道路交通法第71条の3第3項)

チャイルドシートの使用は、法律で定められた義務です。

今年6月に警察庁と日本自動車連盟(JAF)が全国でチャイルドシートの調査を行い、その結果が公表されています。
10月12日の朝日新聞にも記事が出ていましたので、こちらも参考に内容をまとめてみました。

<義務付けられているのに、高い未使用率>

調査の結果、乗用車に乗っていた6歳未満の3割が、チャイルドシートを使っていなかったそうです。
1歳未満の乳児では12%でしたが、5歳では52%と、年齢が上がるほど、未使用率は高くなっていました。
年々、使用率は高くなっているということですが、大人のシートベルトと同様、法律で義務付けられているのですから、100%であってほしいものです。
大きくなると嫌がるから、というのは理由にはならないのです。
大人と同じように、また飛行機に乗る時と同じように、車ではチャイルドシートを使うのだと教えて、子どもの安全を守るべきでしょう。

<チャイルドシートを使用しない場合の致死率>

警察庁によると、チャイルドシート不使用者の致死率は、適正使用者の約13.4倍であったそうです。
そういう状況で我が子を亡くしたら、親御さんは後悔してもしきれないことでしょう。
防止できる方法があるのですから、自分だけは大丈夫と思わずに、使用していただきたいものです。
というか、これはおすすめではなく、法律で運転者に課せられた義務なのです。

<成長に合わせたシートを正しく>
せっかく使っていても、正しく座っていたのは乳児用で42.3%、幼児用では32.9%と、残念ながら半数以上に何らかの誤りがありました。

JAFのサイトに、「はじめてのチャイルドシートクイックガイド」という記事があり、動画などでわかりやすく解説されています。
子どもの成長に合わせていろいろなタイプのシートがあり、それぞれに装着のポイントがあるようです。
大きなポイントとしては、エアバッグで圧迫される恐れがあるので、シートは後部座席に取り付けた方がよく、それぞれのシートの説明書をよく読み、しっかりと座席に固定することが大切とのことです。

<チャイルドシートは何歳まで必要?>

JAFでは、小さな子が大人と同じシートベルトをすると、首やおなかなどに食い込む危険があるため、6歳を過ぎても、子どもが身長140センチ程度になるまでは、チャイルドシートの利用を勧めているそうです。

これから行楽によい季節、どうぞ安全運転で楽しまれてくださいね。
posted by kuyama at 09:03| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月13日

台風15号の影響について

9月8日未明に上陸した台風15号の影響はいかがだったでしょうか。
被害に遭われた皆さまには、お見舞い申し上げます。
当院では、さいわい建物に被害はなく、当初より通常どおり診療を行っております。
裏の駐車場の倒木のため、一部職員が患者さん用のスペースに駐車させていただいています。
9月13日現在も撤去できていませんので、管理会社に早くしていただくようお願いしているところです。

今回は、10日(火)午前11時頃より、地域の広範囲でインターネットが繋がらなくなり、診察予約システム(アイコール)との通信ができず、お知らせコールが使えなくなりました。その旨は、当時唯一つながった院長のiPadから予約ステーションに文書をアップロードしてお知らせしました。
さいわい固定電話は通じたため、アイコールのサポートに時々ファクスで予約名簿を送信してもらい、予約状況を把握していましたが、皆さまにはご迷惑ご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます。
通信障害はその日の夕方には復旧し、現在は影響ありません。

患者さん側からネット予約ができない場合についてですが、電話が通じていれば、当院では電話予約することができます。
ご予約方法
ふだん使われない方がほとんどで、忘れられているかもしれませんが、診察券に専用電話番号18603-4580-8221が書いてありますので、予約方法にアクセスできなくても音声に従って操作していただければ、大丈夫です。

今後もさまざまな状況が起こりえますが、災害時でもインターネットが使える場合、必要な情報は「予約ステーション」のトップページ、もしくは「最新情報ブログ」に掲載しますので、よろしくお願いいたします。
posted by kuyama at 12:20| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月23日

おたふくかぜによる難聴を防ぎたい <くやま小児科だよりNo233/2019/08>

おたふくかぜによる難聴を防ぎたい 〜MRとの同時接種でワクチンを

おたふくかぜの深刻な合併症に、「ムンプス難聴」があります。
昨年の朝ドラ「半分、青い。」の主人公がこのために片耳が難聴になったことで、認知度が高まりました。
これからことばを獲得するお子さんがかかると、その後の発達に重大な影響を及ぼします。
おたふくかぜワクチンは、日本ではまだ定期接種になっていませんが、接種をおすすめしたい大切なワクチンです。
先進国では、ムンプス難聴はほとんどみられません。

<まれではない、ムンプス難聴>
日本での発生頻度は、今まで1000〜4000人に1人とされていましたが、最近の研究では数百人に1人との報告もあり、決して稀ではないことがわかってきました。

<ムンプス難聴の特徴>
ほとんどが片側性で、稀に両側性もあります。聴神経が障害される感音性難聴です。
ムンプス難聴が重大なのは、難聴の程度が高度なこと、治療法がないため治らないこと、小児の難聴の原因の多くを占めていることです。特に乳幼児期にかかると、ことばを獲得する時機を失うことがあります。
不顕性感染といって、典型的な症状がなかったために感染に気づかず、発見が遅れることもあります。

<その他の合併症>
男性のムンプス患者の20〜25%が精巣炎を発症し、生殖機能が低下することがありやはり治療法はありません。
身近な感染症ですが、このように治らない重大な合併症があることを知っていただきたいと思います。

<ワクチンがただひとつの予防手段>
おたふくかぜワクチンの有効性は世界中で認められており、2015年現在121カ国で定期接種(麻疹・風疹・おたふくかぜの混合ワクチン)となっています。
日本では定期接種になっていないため、重要性が低いと考えられがちですが、制度が追いついていないだけで、決して他のワクチンより必要性が低いわけではありません。

<当院での接種状況>
日本全体では30-40%と言われていますが、今の小さいお子さんはどうなのでしょうか。
当院では、1歳になったらすぐにMR、水痘、ヒブなどとの同時接種をおすすめしていますので、MR(印西市の定期接種対象者の接種率は99%)の接種数に対するおたふくの割合を調べたところ、2018年度は83%という数字でした。おおざっぱな数字ではありますが、当院を利用する多くの親御さんが、接種をしてくださっていると思います。
水痘やB型肝炎が定期接種となり、経済的に受けやすくなったことや、最近の「ワクチンで防げる感染症」に対する親御さんの意識の高まりもあるかもしれませんね。

<予防接種の受け方は?>
より確実な予防のためには、2回接種が必要です。
オススメのスケジュールは、
初回接種:1歳、MR(麻疹・風疹)・水痘・ヒブ・肺炎球菌などと同時接種
追加接種:就学前のMRワクチンと同時接種
ただし、追加接種は感染リスクが高い場合(集団生活など)は、就学前を待たずに行ってもよいでしょう。
また年齢制限がないので、何歳でも(おとなになってからでも)接種できます。

必要性やスケジュールなどについて、ご心配や疑問点がありましたらご相談ください。
posted by kuyama at 13:45| くやま小児科だより・ブログ版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする